乙武洋匡「不倫は妻公認」の嘘 愛人について元夫人への謝罪なし

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「えっ!」と絶句

 また「ワイドナショー」での“復活”後、彼はある場所で意味深に語っている。

「近々、政治(家になる)ってことはあり得なくなった」

 裏を返せば、いずれまた政治家を目指すことは否定していないわけだ。ならば、世間の人はこう問うのではないだろうか。元夫人の提訴を招いたこの度(たび)の「不始末」を受けても、乙武さん、あなたは本当に禊を済ませたと言えますか、と。

 無論、彼が抱えているハンデは察してあまりあるものがある。しかし、これは「不貞行為を繰り返した夫」というひとりの男、それも著作等で日本中の人々を“感動”させ、その影響力を背景に政治家への野心を隠そうとしない男性の、妻に対する責任の取り方の問題である。伴侶に対する「男の器量」に、健常者も障害者もないはずだ。

 複雑な思いを抱えているであろう乙武元夫人の仁美さんは本誌の取材に、

「提訴したのは事実ですが、今、私のほうから申し上げることはありません」

 彼女の痛みを知ってか知らずか、海外滞在中の乙武氏から連絡は来なかった。なお、彼の母親に提訴について伝えたところ、

「えっ!」

 と、絶句。

 件の「ワイドナショー」では、ひとり暮らしの乙武邸に飾られていた「三猿」の置き物について松本が、

「この『見ざる、言わざる、聞かざる』(の置き物)も、突っ込んでええのか」

 と振ると、乙武氏はこう返した。

「これは、『週刊新潮』へのメッセージです」

 よく意味は分からないが、乙武氏は真摯に自分を「見つめ」、もう体裁を取り繕おうとせずに潔くかつての虚像と完全決別して真実を「言い」、そして何をおいても被害者である元夫人の心の叫びを「聞き」、まず彼女の傷を癒すことに全力を注ぐのが先決なのではなかろうか、ひとりの男性として──。そうやって自身のこれまでの言動と本当に正直に向き合わなければ、彼のキレイゴトが説得力を持つことはあるまい。

「弱者」という立場は何も障害者の専売特許ではない。圧倒的な発信力を持つ「強者」である夫によって、不倫発覚時に留まらず、離婚後もなお苦渋の思いを強いられ、深く傷付けられた糟糠の妻もまた、立派な「弱者」ではないだろうか。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

特集「参院選出馬が吹っ飛んだ『5人不倫』の第2幕! 『乙武クン』と愛人を『糟糠の妻』が訴えた!!」より

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