「茂木経済再生相」の公職選挙法違反 タダで衆議院手帖を配布

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茂木大臣は「支払ってもらうことも」

 茂木新大臣に聞くと、

「党員であったりとか後援会や支部の役員について政治活動で手帖を配ることは、公選法上、一般論として問題ありません」

 と仰る。そこで選管と専門家の見方を伝えたうえで後援会費を払っていない人達にも配っているという事実を指摘すると……。記者とのやりとりは以下の通りである。

「あのー、それはないと思います……手帖は配っていないんですから、もらった人はいないと思います」

──今後、手帖をもらった人が名乗り出てきた際に、先生のご回答を有権者がどう受け止めるか?

「1名なり2名、間違って渡したことがあるんなら、それは修正いたします」

──でも渡したか否かというのは修正できることではありませんからね。

「金銭を取るのを忘れていたのかもしれない。その場合は支払ってもらうこともあるでしょう」

──勝手に持ってきて払えって言うんじゃ怒りますよ。

「いやいや、そんなこと言ってません。そんなこと言ってません、いや、仮に、仮に徴収をしてなかったとして……」

──手帖を配っている数は100や200じゃない。3000近いですよ。

「いや、配ってないです、そんなに」

──茂木事務所が手帖を買うのを代行したということですか。

「それはある、それはあると思いますよ。だって、普通の本屋さんでは売ってないわけですから。うん。それは可能性としてはあるんじゃないですか」

──カレンダーの配布はいつやめたんですか。

「ずっとやってないと思います」

──松島みどりさんのうちわ問題に際してやめたと聞いていますけれども。

「いや、それはあのー、何ていうか、私は少なくとも何ていうか、そういう配布物については、えー、管理しておりませんので、わかりません」

 その他、手帖の配布についても指示を下したことはないと主張するのだった。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

特集「『安倍改造内閣』の身体検査はD判定」より

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