「茂木経済再生相」の公職選挙法違反 タダで衆議院手帖を配布

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カレンダーは取りやめに

 うちわで揉めた時期……。2014年10月、第2次安倍改造内閣で法相を務めていた松島みどり女史につきまとったうちわ問題に他ならない。彼女は1枚80円のうちわを2万強発注し、祭りで配っていた。公選法は選挙区内の有権者への財産上の利益の供与または交付を禁じていることから、女史への批判が渦巻いたのである。

「財産上の有価物かと言えば、配ってもそのまま捨てられる。だから寄附行為とは思っていない」

 などと述べ、法相は法律違反ではないと強弁し続けたものの、世間の白い眼はこの事案を確実に黒と捉え、それに抗し切れず万事休すとなった。1枚80円のうちわですら、クビが飛んだのだ。

 このあたり、茂木大臣の心のうちに後ろめたさがなかったかと言うと、どうも引きずっていた気配がある。

「茂木は、カレンダーも無償で選挙区内の有権者に配布してきました。でも、松島さんのうちわの一件以降、カレンダーは取りやめたという経緯がある。更に、配布継続を選んだ手帖については、事務所スタッフを集めた全体ミーティングの場で本人が“手帖の領収書は小分けして計上すること。配布に際しては慎重に行なうこと”と念入りに指示していました」(先の事務所関係者)

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