夫婦の会話はLINEかホワイトボードのみ! 急増する“冷蔵夫婦”とは?

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 あの幸せな家族の象徴のように見える女性誌「VERY」で取り上げられて話題となっている“冷蔵夫婦”。「え、“冷蔵夫婦”ってなに?」と思った方に、都内在住Aさん(37歳・息子8歳・5歳)の夫婦生活を紹介しよう。

 Aさん夫婦は、会話はもっぱら子供に関する伝達事項で、しかもまさに冷蔵庫に貼ってあるホワイトボードでの会話のみ。そこにAさんが週末の子供の予定を書き込むと、それに対して夫が「OK」や「ゴルフ」という夫からの返事があるのだと言う。それ以外、会話はほぼなし。そうなったきっかけは出産直後の夫の育児の不参加。その時のワンオペ育児の辛さがAさんの愛情激減に繋がったそう。

 そう、“冷蔵夫婦”とは、仲が冷め切っていて相手に愛情は抱けず、まるで冷蔵庫のように日常的に冷えきっている夫婦のこと。“冷蔵夫婦”になるきっかけは、産後クライシス、セックスレスや最初から条件ありきの結婚だからということもあるそう……。

■あなたの冷蔵夫婦度は?

さて、ここであなたの冷蔵夫婦度をチェック!

□ 会話があまりない
□ 会話はほとんどLINE
□ スキンシップをしない
□ 喧嘩をしない、イライラしない
□ お互い現状に不満がない、割り切っている

 いかがですか?このチェックリストに3つ以上当てはまったらあなたの夫婦も“冷蔵夫婦”の可能性アリかも……。

 そんな冷え切った関係を続けていく必要ある? と思うかもしれないが、チェックリストにもあるように、実はお互いに不満がなく、気持ちを発散させたり、折り合いポイントを見つけて結婚生活は続けているところが“冷蔵夫婦”の大きな点。子育てや仕事をするための協力は厭わず、喧嘩や不仲とは違うのだという。

 冒頭で紹介したAさんは、夫への愛情は激減しているが、夫は週末の子供たちの野球の練習には付き添うし、子供たちを連れて遊びにいってくれてAさんは1人時間を持てるから結婚生活に不満はないと笑う。

 もう1組冷蔵夫婦をご紹介。夫の洗濯物だけ洗わず、夫の食事だけはよそわず、食べた食器も絶対に洗わないというMさん(33歳・娘4歳)。結婚当初から家事への細かい文句や不満が多く、ある時我慢の限界になり、夫のことは何もしないことを決意。夫は家族が寝た後、1人で洗濯機をまわしているという。でもこれは妊娠中に夫の浮気が発覚し、夫は肩身が狭いのか何も言ってくることはないとMさん。でも子供はかわいいし、夫は文句を言わなくなったし、現状に不満はないから幸せだと言う。

 “冷蔵夫婦”といいつつも、折り合いさえつけば協力をする。こんな案外と割り切った関係は、“幸せな奥さん”の「VERY」読者にとっては、ある意味合理的なのかもしれない。

デイリー新潮編集部

2017年7月7日掲載

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