崎陽軒が東京駅に「シウマイBAR」をオープン 止まらぬ進撃

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崎陽軒のシウマイ

 旅のお供はコレと決めているムキも多かろう。

 11月22日、シウマイ弁当で知られる横浜市の崎陽軒が東京駅の地下街に“シウマイBAR(バル)”をオープンさせたのだ。新幹線内を見渡せば、誰かひとりはつまんでいるシウマイが、また違った趣で楽しめる。経済部記者が言う。

「ビールやワインなどお酒も取り揃えている、都内では崎陽軒初の飲食店。全種のシウマイを蒸したてで出してくれます。実は、こうしたお店が出せるのも、崎陽軒の業績が絶好調だからです。今年2月の決算では売上が約221億円、4期連続で過去最高を記録しました」

 なぜこれほど業績が良いかというと、

「1908年創業、28年にシウマイを開発した崎陽軒は販路を拡大しようと、地方のスーパーで販売を試みたこともあったのですが、逆に手土産としての価値が下がり、4年ほど前から撤退し始めました。現在は帰省時など、鉄道に乗る客を中心に販売しています。それが功を奏し、今年の12月から15億円を投じて、横浜工場を改修し、増産体制を整える予定です」(同)

 さらに、思わぬ“援軍”も現れている。

「シウマイ弁当はバランスが完璧ですね」

 と話すのは長年のファンという歌手の嘉門達夫氏(57)である。

「実は、『崎陽軒シウマイ弁当の歌』という応援ソングを作ったんです。同じく崎陽軒ファンの読売テレビの森武史アナと一緒に制作。曲を作るのに、真摯に向き合おうと、お弁当を20個は食べました。9月末には、崎陽軒の社長の前で披露し、公認も得ています。12月に発売するアルバムに収録する予定ですよ」

“進撃の巨人”ならぬ“進撃のシウマイ”になりつつあるのだ。

週刊新潮 2016年12月1日号掲載

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