谷垣・自民前幹事長、長嶋茂雄も通った一流リハビリ病院に転院

政治週刊新潮 2016年12月1日号掲載

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 7月16日にロードバイクで転倒事故を起こし、頸髄を損傷した谷垣禎一前幹事長(71)。斯界の“ゴッドハンド”の手術を受けたあと、長嶋茂雄も通った一流リハビリ病院に転院したという。

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 谷垣氏が渋谷区にある名門リハビリ病院に移ったのは、10月上旬のことだった。

「初台リハビリテーション病院と言って、ミスター(長嶋茂雄)や、サッカー日本代表のオシム元監督もリハビリを受けた場所として知られています。最上階の8階はVIP用の『特別室』が16部屋。幾つもの認証をクリアせずには入り込めないそのフロアに、谷垣さんも入っています」

 とは、永田町関係者のひとり。以前ここに入院していたという人物が後を受け、

「“初台リハ”の特別室は出される食事の種類が豊富だし、おもてなし精神がたっぷりあってリハビリに前向きになれます。その分お値段も張り、一番広い部屋は1泊10万円するんです」

 ミスターやオシムはできるだけ人目を避けるため、数ある特別室の半分ほどを借り切り、リハビリに専念していた時期もあった。

「谷垣さんの部屋は1泊6万円超のタイプです。差し当たって足の裏や手の指先の感覚が確かでなく、自分ひとりで車椅子には乗ることができず、囁くような話し方しかできない。握力が戻らないので、スプーンも持てない。とにかく、ないない尽くしで……。“孫の顔を見るのだけが楽しみ”と本人が漏らすほど、もどかしい日々を送っておられるのです」(先の関係者)

大好きだったロードバイク

■“後継者選びはしない”

「谷垣さんは5年前に奥さんを亡くしていますよね。それからは、弟で政策秘書を務める信行さん夫婦が世田谷の谷垣邸に住み込む形を採ってきた。事故後、その弟さん夫婦が付きっきりで介助しています」(同)

 JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長の川口浩氏の“診断”によると、

「頸髄損傷は、完全頸髄損傷と、不完全頸髄損傷とに分けられます。前者は完全マヒとも言い、治療は不可能で、後者はリハビリなどによって回復に期待ができる。手術を受けた谷垣さんは不完全頸損に当たりますが、事故後4カ月が経過したいまも起き上がることが出来ないとすれば、かなり重症です」

 当然、リハビリにはステップがある。

「①関節のマッサージで可動域を拡げ、②ベッドの上で筋力強化、③車椅子に乗り移る、④自分で車椅子を動かす、⑤立位訓練、⑥補助器具を使っての歩行訓練、⑦歩行……となる。これに、箸を使う練習やボタンをとめる練習などにも並行して取り組みます」(同)

 と言うから、谷垣氏の回復への道はまだ緒についたばかりなのだ。

 地元、京都府福知山市の井上重典府議が打ち明ける。

「解散風が吹き始めたころ、信行さんを通じて訊いたところ、先生は“後継者選びはしない”と仰った。つまり、先生の意思は“次もやる”ということ。私ども後援者としては、一刻も早いご回復を祈るばかりです。2人の娘さんは政治には関心がないご様子ですし、となるとこの土地を守れるのは、先生しかいませんから」

 事務所に聞くと、代わって弟の信行氏が、

「今はリハビリに専念しております」

 と回答した。

ワイド特集「希望とため息のストライプ」より