【裏社会の業界用語】「組長の娘」が教える「業界人」度判別テスト

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アウトローたちの業界用語とは?

 どの業界にも専門用語や隠語といったものが存在します。テレビ業界や出版業界などのそれは番組や記事で使われることも多いので、一般にもよく知られていることが多いようです。「ひな段」なんて言葉も、ほんの数年前まではバラエティ番組での業界用語の類だったはずですが、今では普通に使われています。

 一方であまり知られていないのは「裏の世界」の言葉でしょう。警察モノのドラマや小説を通じて有名になったものもあるとはいえ、「ホンモノ」の人たちの言葉を耳にする機会は多くありません。

『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』は、犯罪社会学者の廣末登さんが、関西の博徒の家に生まれた女性から、その半生を聞き取ったノンフィクション。

 喧嘩と薬物に明け暮れ、覚醒剤で逮捕され……といった波乱万丈の人生に加えて、「主人公」である中川茂代さんの用いる独特の「業界用語」も読みどころになっています。

 以下に、同書に登場する「業界用語」を掲載してみましょう。

 正しい意味はあとでご紹介するので、まずはどういう意味かお考えください。

①タマポン (用例:「この頃は、タマポンやからまだマシやった」)
②ツネポン (用例:「ツネポンにまでなると、ちょっと厄介やで」)
③キップ  (用例:「その男、キップ回っていたよ」)
④チンコロ (用例:「あの野郎、チンコロしやがって」)
⑤針師   (用例:「自分ではキツいから針師を呼んだ」)
⑥カチカチ (用例:「いくら怨みがあっても、カチカチはやり過ぎだ」)
⑦アカ落ち (用例:「結局逃げ切れずにアカ落ちしました」)
⑧ミテ肛門 (用例:「ミテ肛門ほどの屈辱はない」)
⑨大学   (用例:「今度こそ大学入りは間違いないなあ」)
⑩シケ張り (用例:「着替える間、シケ張りしておいて」)

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