井岡一翔の脱税疑惑、総額は5億円以上…当の父親は「悪いけど、一切答えられへん」

スポーツ週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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 2009年にデビューし、史上最速で3階級制覇を成し遂げた井岡一翔(かずと)(27)に、脱税疑惑が浮上している。大阪国税局のマルサの“標的”となっているのは、トレーナーで所属ジムの会長でもある父・一法(かずのり)氏だ。

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井岡一翔オフィシャルブログより

 国税局関係者が明かすには、

「マルサが調査しているのは一法氏と、彼が代表を務める株式会社一伸です。この会社は興行やジム経営などを目的としており、一翔氏も取締役に名を連ねている。一法氏には現在、チケット売り上げの大半を所得として申告しなかった疑いなどが持たれています。悪質な脱税の時効に当たる7年前まで遡って精査し、所得隠しの総額は少なくとも5億円に上る」

 ボクシングの興行は、一法氏のようにライセンスを有するプロモーターが取り仕切る。その収益は、主に放映権料とチケットの売り上げだという。

「井岡がホームグラウンドにしているエディオンアリーナ(大阪府立体育会館)の収容人数は約8000席で、チケットの平均価格は1万円前後。施設の使用料やスタッフの人件費を差し引いても6000万円前後はプロモーターの手元に残る。一翔の試合は過去21戦のうち半数がタイトルマッチですから、一法氏が5億円貯め込んでいたと聞いても驚きません。チケットはジムと選手が後援者やスポンサーに売りますが、いくらで売買されたかは当事者にしか分からず、実際より少ない売り上げを申告しても露見しづらい」(スポーツ紙のボクシング担当記者)

■少ない金額でサインを要求

 一法氏の弟で、氏とは別のジムを構える元世界王者・井岡弘樹氏の妻が、チケット代に関してこんな話を打ち明ける。

「うちは一法さんのジムとは無関係ですし、国税局の調査も入っていません。ただ、昨年末でしたか、一法さんの関係者がうちを訪ねて来たことがあった。以前、私たちがチケット代として一法さん側に払った金額を確認してほしい、と。でも、手渡された書類に記されていたのは、実際に払ったよりも少ない金額だったのでサインはしませんでした」

 これが税務当局から提出を求められた書類だとすれば、“隠蔽工作”を疑われても仕方あるまい。

■愛人に買ったと思しきマンション

 では、「現在は1試合で8000万円と言われる」(先の記者)放映権料は、適正に申告されていたのか。2011年以降、毎年大晦日に一翔のタイトルマッチを放映してきたTBSにマルサの調査について問うと、

「お答えする立場にありません」(広報部)

 と言うのみだった。

「マルサは一法氏の複数の関係先から数千万円の現金を発見している。関係先には一法氏が愛人のために買ったと思しき、大阪市浪速区のタワーマンションの高層階にある部屋も含まれます。部屋は100平方メートルで中古でも7000万円はしますが、この不動産も抵当に入っておらず、融資を受けた気配はない。また、他人名義の口座に金をプールしていた形跡もあった。これらは脱税によって不正に手にした金、専門用語でいうところの“たまり”と考えられます」(国税局関係者)

■「一切答えられへん…」

 じわじわと体力を奪うボディブローのような査察が進むなか、当の一法氏は脱税疑惑にどう答えるのか。

 彼が会長を務めるジムの前で直撃すると、

「あー、悪いけど一切答えられへん。いま調整中でな、申告しとるところやから。修正申告やってる最中なんで。一切そういうことはやってないんで……」

――億を超える所得隠しがあったと聞くが。

「喋られへん。そういうことは……」

――愛人宅に現金を隠していたのは事実か。

「むちゃくちゃ言うとるなぁ、はははは。オッケー、はい、ごめんなさいね!」

 あくまでシラを切り通すつもりのようだが、もはや笑いごとで済まされる状況ではない。

「7年間で5億円の所得隠しとなると、そもそもの税額に加え、重加算税と延滞税を合わせて5億円を超える支払いが求められかねない。脱税の手法も、調査への対応も悪質で、“たまり”も巨額に上る。まもなく大阪地検特捜部に告発され、身柄を取られることになるでしょう」(国税局関係者)

 となれば、トレーナーやプロモーターの資格も剥奪されかねず、父子鷹での統一王者への夢も風前の灯。

 不肖の父親がチャンピオンをロープ際へと追いやろうとしている。

「特集 マルサに踏み込まれた3階級制覇チャンピオン『井岡一翔』の金箔豪邸」より