リオ五輪の新体操強化本部長「山崎浩子」が統一教会を脱会するまで

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山崎浩子氏を「脱会」させる決定打となった“勅使河原氏の行動”

 華やかな新体操の世界にあって、「彼女」はどこか翳(かげ)りを帯びているように感じられるという……。新体操日本代表、通称「フェアリージャパン」。リオ五輪に挑む彼女たちを率いるのは強化本部長の山崎浩子氏(56)だ。彼女が統一教会脱会記者会見を開いたのは、今から23年前のゴールデンウイーク直前のことだった。

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 まず、フェアリージャパンについて、

「山崎さんの功績もあり、昨年の世界選手権で40年ぶりに団体種目別リボンで銅メダルを獲得。リオ五輪でも、もしかしたらメダルに手が届くかもしれません」

 と、スポーツ紙の新体操担当記者が解説する。一方、

「正直に言ってメディア対応が素っ気ない彼女は不評を買っています。やはり、『例の騒動』が尾をひいているんでしょうね」

 1992年8月、美貌の元新体操選手として人気を誇った山崎氏は文鮮明氏率いる統一教会の合同結婚式に参加。彼女が霊感商法などで悪評を轟かせていた教会の「広告塔」となっている姿に世間は騒然となった。

「あの山崎浩子さんを脱会させるとなれば、統一教会が必死に止めにかかるのは容易に想像がつきました。だから実は最初、彼女を脱会させるのは無理だろうと思っていたんです」

 こう振り返るのは、それ以前から他の会員の脱会を手助けしていた牧師の杉本誠氏(67)だ。だが、相談にやってきた山崎氏の姉夫婦や、叔父夫妻までが脱会に向けて戦う意志を見せたことで、彼は「本気」になる。

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