世界初! 女性ファンを失神させた超美形ミュージシャン

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 先日、来日公演を大成功させたポール・マッカートニーがかつて在籍していたビートルズは、人気絶頂時にファン(主に女性)を失神させていたことでも知られている。その熱狂ぶりは、当時の大人には不気味に見えたようで、ビートルズの来日公演に対して、国内の保守的なエラい人たちが文句を言っていたというのは有名な話である。

 しかし、実は「ファンの失神」はロックやポップスの専売特許ではなかった。かつてクラシックの世界でも、次々と女性ファンを失神させていた男がいたのだ。

 作曲家でもあり、ピアニストでもあったフランツ・リスト(1811~1886)。彼のコンサートに詰めかけたファンが失神する様が、当時の風刺画にも描かれている。

 リストの生涯を描いた『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(浦久俊彦)には、現代の追っかけよりも凄まじいファンたちの様子が次のように紹介されている。

 あるファンは、リストの前にひざまずき、指先にキスさせてもらえるよう許しを請い、またあるファンは、彼の紅茶カップにあった飲み残しを、自分の香水ビンに注いだ。さらにあるロシアの女性ファンたちは、船で旅立つリストを見送るためだけに、大型汽船を楽団付きでチャーターしたという。

 浦久氏によれば、「ファンを失神させたクラシック史上最強アイドル」はリストだという。残されている肖像画を見る限り、女性たちが熱狂したのも頷ける美貌ではある。

 当然、この異常な現象は世間の関心を集め、ジャーナリストが謎の究明に乗り出すほどの騒ぎになったという。

 アイドルへのファンの熱狂は今に始まったものではないのである。

デイリー新潮編集部