膝痛にはアボカドが効く! 「三つの運動法」と組み合わせて「2週間ほどで痛みが軽減する人も」

ドクター新潮 ライフ

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1段降りるたびに膝に「360キロ」の負荷が

 もちろん男性でも肥満はリスクです。体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長(メートル)で算出するBMIは肥満度を示す指標ですが、25以上だと歩行時の膝への負荷が肥満ではない人の2倍以上になるともいわれています。

 脂肪細胞が分泌するアディポカインという物質が軟骨の分解を加速する機序も証明されており、肥満は膝の大敵であることは間違いありません。

 運動不足による筋肉の衰えもリスク因子です。

 太腿の筋肉である大腿四頭筋が痩せ細ると、歩行時の衝撃が筋肉で吸収できず関節にダイレクトに伝わってしまいます。下りの階段で片足に全体重が乗った時、膝には体重の6倍もの力が加わっているのです。60キロの人だと、1段降りる度に膝に「360キロ」の重さがかかっているということです。

 また、運動不足の人が膝を痛めやすい理由は他にもあります。膝の関節を動かす機会が少ないと、軟骨に栄養を運ぶ「関節液」が循環しないために軟骨の「栄養失調」を引き起こし、損傷しやすくなるからです。

 あまり知られていませんが、喫煙も膝には良くありません。喫煙習慣は体内の血流を常態的に悪化させ、炎症を促進します。軟骨の減少を早め、非喫煙者と比べて痛みが強く出やすいことが報告されています。

 このように膝痛には多くのリスク因子がありますが、対処するための予防法を講じることができます。

生活を変えていく

 まずは、セルフチェックをしてみましょう。

 1987年にフランスの著名な整形外科医、M・リキーネ氏は膝の痛みについて評価するための、10個の動作に関する質問票を発表しました。私はこれを基にチェック表を作り、診療で患者さんにいくつ当てはまるか確認しています。

 1~2項目当てはまる人は軽症、3~6項目は中等症、7項目以上は重症の膝痛と考えて下さい。

□寝ている時に痛む

□朝、目が覚めた時に痛む

□30分以上立っていると痛む

□歩き出した時に痛む

□椅子から立ち上がる時に痛む

□10分以上歩くと痛む

□階段を上る時に痛む

□階段を下りる時に痛む

□しゃがみ込むと痛む

□デコボコ道を歩くと痛む

 寝ている間のズキズキとした痛みや、階段の下りでの痛み、歩き始めた時の最初の数歩が毎回痛む、という状態がおおむね2週間以上続く人は医師の診察を受けた方がいいでしょう。

 整形外科では多くの場合、痛み止めや湿布を処方されると思います。

 もちろん、私もそうした対症療法を行います。しかし、膝痛を予防する、あるいは今感じている痛みを根本的に軽減するにはご自身の生活を変えていく必要があります。

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