産後2年経っても妻との営みが復活しない…「やめて、汚い」と拒まれた夫 その後、妻がホテルから救急搬送されたとの連絡が
まだ30代なのに…
だからといって志津香さんが不機嫌になるようなことはなかった。もともとメンタルは安定している。彼女の中で「浩二郎さんとはしない」と決めたのだろう、さらに気持ちは安定したようだった。
「ただ、僕は心身ともに安定しませんでした。まだ30代なのに性的に満たされないし、志津香は孤高の人だから、どうも心にも入り込めない気がして。ありていに言えばさみしかった。僕がかつてつきあった女性の中には、こういう寂しさを感じていた人もいたのかなと自分を振り返ったりもしました。でも僕は孤高の人がもつ“冷たさ”みたいなものは持っていなかったと思う。志津香はまったく弱みも見せない。そんなにがんばらなくてもと思ったし、もっとお互いを慈しみ合ってもいいんじゃないかとも思った。それでもあの当時、浮気ひとつしなかったんですよ、僕。チャラチャラ遊んでいた僕が、満たされないのに浮気もせず、どうして彼女の心をなんとか開けないかと考えていたのか自分でも不思議なんですけど、やっぱり娘の存在が大きかった」
無条件に愛情を注げる対象は娘だけだった。そして娘はそこにいるだけで、彼の愛情を上回る喜びをくれた。もちろん志津香さんも娘を愛しているとわかってはいたが、接し方は大人に対するように淡々としていた。それが志津香さんなのだと理解しながら、娘のためではなく、志津香さん自身のためにもっと感情を露わにしてほしいと思うこともあった。
警察からの突然の連絡…
そんな志津香さんの態度に変化が訪れたのは、娘が10歳を過ぎたころからだった。ときどき帰りが遅くなるようになった。仕事だというが、なんとなく腑に落ちないところがあった。
「娘が中学に入る直前のある日、警察から連絡があったんです。志津香がケガをしたと。あわてて病院に駆けつけると顔が腫れ上がっていた。彼女は転んだと言い張ったけど、救急車で運ばれたのはホテルの部屋からでした。同時に警察も動き出した。志津香と一緒にホテルに入った男が、彼女を殴って財布を奪って逃げたという話だったから。話を聞いて震えました。志津香が何をしていたのか……」
どうやら志津香さんは「パパ活」のようなことをしていたらしい。お金がほしかったのか、性欲に負けたのか、あるいは何か別のものを求めていたのか。
「ただ、志津香は決して何も認めなかった。たまたま知らない男に誘われてホテルへは行ったが、酔っていて転んだだけ。財布は別の場所で落としたのかもしれないと。病院に運ばれてきたときと言っていることが変わったんです」
被害届は出さなかったが、警察は捜査をするということだった。だが結局、犯人は見つからないままだ。そして志津香さんは数日後に退院してからも何も言わなかった。
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