「Wink」鈴木早智子、宇徳敬子、井上昌己が30余年を経て集結 「ガールポップ」復活の舞台裏

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「私は枠外と思っていた」宇徳も3人の邂逅を楽しみに

 だが宇徳本人は、

「ガールポップというネーミングからは、私は枠外にいる感じがしていたので、(そのムーブメントを)割と俯瞰するような眼で見ていた気がします」

 と振り返る。

 1990年には、コーラスメンバーを務めていたB.B.クィーンズでレコード大賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場。宇徳ら3人のコーラスメンバー(B.B.クィーンズシスターズ)で結成したMi-Keではレコード大賞、日本有線大賞などの各種最優秀新人賞を獲得し、2年連続で紅白に出場。たしかに一連の活動は、音楽性なども相まってガールポップとは一線を画す形で見られていたが、一方でソロ転向後のファーストアルバム「砂時計」がオリコン1位を獲得するなど、ソロの女性シンガー、作詞家としても存在感を発揮してきたことも確かだ。

「1990年代は音楽業界が活気に満ちた時代だったと思います。井上昌己さん、鈴木早智子さんという、1990年代にそれぞれの場所で音楽活動をしていた私たちが、長い年月を経て、今こうして同じステージに立てるというのは、とても貴重なことですよね。こんなスペシャルな組み合わせも、長く音楽を続けてきたからこそ。それぞれの個性が交わることで、どんなステージになるのか、私自身も楽しみです」

目の前の仕事に精いっぱい 「笑わないアイドル」だった鈴木は……

 最後に鈴木にも話を聞いた。相田翔子とのデュオであるWinkとしてデビューしたのは、昭和最後の年だった。平成を迎えた1989年に「淋しい熱帯魚」でレコード大賞を受賞するなど輝かしい経歴を持つ。当時は「笑わないアイドル」として、これまた一線を画す存在と見られていたが、それでもWinkはアイドルとしてのくくりだった。

「当時の私たちは目の前のお仕事をひとつひとつこなすことで精いっぱいで、他のことに目を向ける余裕もなく、周りが見えないくらい慌ただしい毎日を過ごしていました。いつ心臓が爆発してもおかしくないくらい、緊張の連続でしたが、そんな中でもコンサートやレコーディングの時間は、私にとって一番好きな空間でした」

 ガールポップを含む当時の音楽シーンについては「とても華やかで活気にあふれ、それだけ音楽業界全体に勢いとエネルギーがあった時代」とした上で、改めて今回のライブについて次のように期待を寄せる。

「同じ1990年代の音楽シーンにいた井上昌己さんも宇徳敬子さんも、当時はそれぞれの活動に忙しく、ご一緒する機会もそれほど多くありませんでしたが、同じ時代を歩んできた私たちが、長い年月を経て同じステージに立てることはとても感慨深いです。お声がけいただいたことがとても嬉しいし、今だからこそ感じられることや新たに生まれるものもあるのではないかと思います。私自身もお二人とどんなステージをお届けできるのか、とても楽しみです」

 30年以上の時を経たからこそ、そして微妙に異なるシーンをそれぞれ歩んできた3人だからこその“化学反応”が楽しみだ。

「GiRLPOP90’s Vol.1」は11月1日TOKYO FMホールで午後3時開場、4時開演する。

デイリー新潮編集部

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