「主役は男。惚れた男を輝かせたい」 死者2名で炎上「大阪・だんじり祭り」命を賭ける男を支える「泉州女」の昭和チックな心情

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 今月、事故で2名の死者を出した大阪名物「だんじり祭り」。ネット上では「なぜこんな危険な祭りを続けるか」と炎上中だが、地元の女性たちはどんな気持ちで参加しているのか。参加歴50年以上の女性は「女性はサポート役に徹するのが伝統です」と話す。

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女性はだんじりに乗れず、曳くこともできない

 A子さんは60代。物心ついた頃からだんじり祭りに参加してきた。小さな孫もいて、今年は3世代で4地域を回った。

「少子化の影響があり、各地域で人手が足りなくなっているので、互いに応援に回るんですよ。毎年交通網も麻痺してしまうので、応援に行った先の公民館などで雑魚寝して泊まり、翌日もそのまま参加みたいなこともあります」(以下、「」はA子さん)

 仕事は自営業。この時期になると地域はだんじり一色になってしまい、売り上げは激減する。「花」と呼ばれる寄付もかさみ生活は厳しくなるが、「不思議と心は燃え盛ってしまう」と話す。

 この祭りの主役は男性だ。女性は運営のサポートに徹し、だんじりには乗れない。「曳き手」として参加できるのも、中学生くらいまでに制限している町が多い。それ以上の年代の女性は本番では「付いて走る(曳行の追っかけ)」や「踊り手」として後方で、盛り上げ役として参加するのが一般的だ。

高校生になると「女になったとみなされる」

 男女の違いで役割に制限がある理由は何なのか。

「もちろん危険だからという理由もありますが、他地域の祭りと同様、女性には『血の穢れ』がある、という昔からの風習に則っていると聞いています。今の時代にそぐわないですが、こればかりは相撲などと同じ伝統だから仕方ないでしょう。なぜ曳き手は高校生になるとダメなのか。私もよくわかっていませんが、おそらく高校生になるともう『女になった』とみなされるのでしょう」

 最近の若い女性たちは、「おしゃれ」を楽しみながら参加すると言う。

「美容院に行って、『だんじり編み込み』と呼ばれる髪を細かく編み込むヘアスタイルにセットしてもらう。夜になると、LEDライトなどの電飾を仕込むことも。編み込みは小さい女の子もしますが、1万円くらいするので若い世代には結構な出費だと思いますよ。男性はサイドや襟足を短く刈り込む『だんじりカット』に揃えます。こういう仲間たちとの一体感が女性たちを惹きつけるんです」

 一方、主役の男たちは命がけで祭りに臨む。

「数えたことはありませんが、この50年で何十人と亡くなってきたのでしょう。事故現場近くにいたことは何度もありますが、怖くて見に行こうとは思いません」

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