「主役は男。惚れた男を輝かせたい」 死者2名で炎上「大阪・だんじり祭り」命を賭ける男を支える「泉州女」の昭和チックな心情

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盛んな地域のスナックで歌われる「だんじりソング」

 妻や恋人の立場にいる女性たちは、どんな気持ちで危険な役割を引き受ける男性を見ているのか。そう問うと、A子さんは突然ある歌詞を口ずさんだ。「祭花」というタイトルの、だんじりに賭ける男に惚れた女の心情を綴った歌謡曲である。

〈祭りが終わった夜に好きと告げられて 汗まみれのアンタがとてもステキに見えた〉

〈泉州女は祭りに咲く男のなかに いつまでも寄り添って咲いていくから〉(「祭花」より)

 毎年祭りの時期になると、スナックでこの曲がよくかかるという。

「私も今年は10回くらい歌ったかな。『おかしい町やね こんな時代に いつまで経っても変わらん男たちが集まるなんて』ってフレーズもあるんですが、確かに令和の時代におかしい。だんじりが盛んな地域では、男女同権の時代に生きる女性たちもこの歌の世界観にタイムスリップするんですよ。だんじりの主役は男。惚れた男を輝かせてやりたいわけです」

「だんじりマジック」という言葉もあると言う。

「普段はなんとも思わない男でも、法被着て、だんじりカットで鉢巻き巻いて、汗だくになっている姿を見るとカッコよく見えるねって」

 今年、急にネット上で沸き起こった「だんじり不要論」についてどう思うか。

「他地域に住む人には理解し難いことはわかりますが、江戸時代から続いてきた風習なので、結局はそれぞれの地域が決めていくことなんだと思います。今年犠牲になったご遺族も、事故直後、祭りの継続を願い出たと聞きました。突然の身内の不幸に悲しみながらも、伝統は守っていきたいと考えるご家族の気持ちはよくわかります。幸い私はこれまで身内が事故に巻き込まれたことはありませんが、息子も団長を務めるほどだんじりにのめり込んでいる。毎年どうか無事でいてほしいと願うばかりです」

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