「73歳の最高権力者」にくすぶり続ける健康不安説…「意識喪失」「緊急搬送」も取り沙汰された習近平主席、“最大の謎”はなぜ「院政」ではなく「終身独裁」を目指すのか

国際 中国

  • ブックマーク

払拭できなかった健康不安説

 しばらくすると「習主席は脳梗塞を発症。北京到着後、軍用機で中国人民解軍総医院北京301医院に緊急搬送された」との情報が流れたという。

 インドやシンガポールのメディアが習主席の異変を伝え、さらにアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙が「首脳会議の晩餐会を習主席は体調不良で欠席した」との記事を配信した。

 中国に戻った習主席について、「9月24日には習主席とトランプ大統領の首脳会談がセッティングされているが、体調不良でキャンセルする可能性がある」との見方も浮上した。

 9月23日、習主席はワシントン郊外のアンドルーズ統合基地に到着した。これで健康不安説を“フェイク・ニュース”と一蹴したメディアもあったが、そう簡単ではない。

 まずイギリスのインディペンデント紙が「基地に到着した習氏は手すりと彭麗媛夫人の手をしっかり握りながら、ゆっくりとタラップを降りた。このため健康不安説を払拭することはできなかった」と報じた。

 さらにウォール・ストリート・ジャーナル紙も「中国側の要求」について記事を配信した。それによると、「習氏の休憩時間を充分に確保する」、「ホワイトハウスに専用の休憩室を用意し、習氏と彭麗媛夫人以外の立ち入りは禁止」、「24日の昼食会は中止」──というものだったという。

病で倒れたほうが中国は平和

「日本のメディアは言及しませんでしたが、私もアンドルーズ統合基地に到着した習主席の姿には違和感を覚えました。特に彭麗媛夫人の手をしっかり握る姿は、身体のバランスを取るのに苦労しているようにも見えました。また最近の習主席は軍事パレードに姿を見せても、兵士に敬礼しなくなっています。腕が動かせないのか、たとえ動かせても負担が大きいのかもしれません。いずれにしても習主席は来年6月で74歳です。持病があって当たり前でしょう。しかも皮肉なことに習主席が病で倒れたほうが、むしろ権力の委譲はスムーズに進むと考えられます。もし彼が元気な姿で10月の5中全会や来秋の党大会に出席したのなら、権力闘争の死闘が繰り広げられる可能性を考える必要があると思います」(同・田中氏)

 後編【習近平氏“一強”体制に渦巻く不穏な空気…「人民解放軍」「太子党」にも容赦しない大粛清で“孤独な最高指導者”をおびやかす反撃の狼煙は上がるか】では、粛清やパージの対象となった人民解放軍や太子党はどう習主席に反撃するつもりなのか、権力闘争の詳細についてお伝えする──。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]