回転寿司のマグロ握りまでもが… 外食チェーン24ブランドの「中国産食材」272メニューを総点検「実名リスト」

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 日本の外食産業は35兆円超の市場規模を誇る。群雄割拠でコストカットにしのぎを削る回転寿司、ファミレスなどの大手チェーン各社が頼るのは、やっぱり中国だった。今回、本誌が取り上げる大手チェーン24ブランドで「中国産食材」が使われたメニューの数は272にも及ぶ。それらをまとめた「実名リスト」で判明したのは外食産業の深刻な“中国依存”の実態だった。これほどまで国産が敬遠される理由は何か。

消費者に原産地を知らせずに済む制度

 回転寿司の人気メニューであるマグロの握りが、実は「中国産」だと知りながら口にしている人はどれだけいるだろう。今が旬のサンマの握りなどに「国産」を示す表記をよく見かけるが、あえてマグロに「中国産」をつける店は見かけない。

 そもそも国の原料原産地表示制度では、飲食店が提供するメニューの食材について、原産地を消費者に知らせなくてもよいとなっている。これは物価高に加えて、人件費の高騰に苦しむ外食チェーン各社にとっては朗報に違いない。他店との熾烈な競争で少しでも利益を上げたいとなれば、安価な輸入食材を仕入れることが最適解。「中国産食材」を頼るのは誰しもが考えるところだが、それをメニューに表記する必要はないのである。

 白菜やタケノコにおける違法な加工が発覚して、中国産食材への懸念が再燃する中、気軽に立ち寄れる大手外食チェーンでは、一体どれほどの中国産食材が使われているのか。そこで本誌は、回転寿司をはじめ大手の外食チェーンを対象に、どれだけ中国産食材を使用しているか調査を行った。各チェーンを運営する企業に「中国産食材」を使用する全てのメニュー名と、それに使用している具体的な食材を尋ねた上で、詳細な回答を寄せなかった企業については本誌が公式ホームページを確認。その結果を「実名リスト」にまとめた。

「かんぴょう」「海苔」「ガリ」まで国産が使われていなかった

 回転寿司チェーンでは、冷凍の魚介類を解凍して寿司ネタとして使うことが多い。売上高で業界1位のスシローが「厳選まぐろ赤身」をはじめとして、「ねぎまぐろ軍艦」「鉄火巻」など11品目で一部中国産のマグロを使用していた。他方で、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司は、一様に「太平洋」「大西洋」などマグロが漁獲されたであろう「海域」を表記するにとどまっている。これでは一見、中国産マグロを使っているのはスシローだけのように思えてしまうが、実態は異なるかもしれない。東京海洋大学特任教授の片野歩氏が言う。

「原産地が『中国』と記載されていても、中国船が漁獲したものなのか、それとも他国の船が漁獲して中国で加工されたものなのか釈然としません。『太平洋』『大西洋』『インド洋』と表示されていても、その海域で漁獲されたマグロが、中国に運ばれて加工されている可能性は十分にあると思います。水産物の原産地表示については、専門家である私でさえ非常に分かりにくいと思っています。消費者が本当に知りたいのは、魚がどこで獲れて、どこで加工されたのかということ。本来ならば、それぞれを分けて表示すればよいのに、必ずしもそうなっていないのです」

 ちなみにスシローは、ウエブサイトで「赤貝」や汁物に欠かせない「あさり」といった貝類、それに「いか」や「たこ」、「穴子」、「うなぎ」などの名脇役たちにも、中国産を使っていることを明かしている。これらの寿司ネタが中国産だったのは、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司も同様だったが、それだけではない。この3チェーンでは、巻物の定番である「かんぴょう」のみならず、寿司には欠かせない「海苔」や「ガリ」までもが、中国産だったのだ。
 
 海に囲まれた日本では新鮮な魚介類が手に入る。にもかかわらず、ここまで国産食材が敬遠される理由を探ると、“中国産は安価”という一言では片づけられない大手チェーン特有の事情が隠されていた。

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 新潮QUEで配信中の記事【回転寿司・外食チェーンの「中国産食材」 全272メニュー総点検「実名リスト」】では、大手外食チェーンの「中国産食材」を使用した主要メニューの「実名リスト」に加えて、回転寿司チェーン各社のマグロ産地の実態と中国から輸入された海産物に依存する理由、ファミレスを含む外食チェーンで最も使われていた具体的な食材名についても詳しく報じている。

デイリー新潮編集部

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