「救命病棟24時」が「月9」では3年ぶりの視聴率2ケタスタート フジが頼れるのは「復活モノ」だけ?
フジテレビの月9ドラマ「救命病棟24時」の第6シリーズが10月12日にスタートした。新シリーズは13年ぶり、江口洋介と松嶋菜々子のW主演は16年ぶりだ。初回視聴率は10・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)で、月9で初回2ケタを獲得したのは2023年4月期の「風間公親―教場0―」の12・1%以来、実に3年ぶりだ。
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デイリー新潮は9月17日配信の「どうやっても視聴率が上がらない フジのドラマ低迷に他局関係者『時代の空気をキャッチアップできなくなっている』」で、いかに視聴率が取れていないかを報じた。
実際、前作の月9「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」(主演・GACKT)は平均4・3%で同枠のワースト2位。その前の「サバ缶、宇宙へ行く」(主演・北村匠海)は平均3・5%でワースト1位だった。
民放プロデューサーは言う。
「それらに比べたら初回2ケタは立派、と言うよりも羨ましいほどです。フジに限った話ではなく、地上波は数字が取れなくなっています。日曜劇場『VIVANT』(TBS)は別格として、10月期の民放の連ドラで2ケタスタートを切ったのは、今のところ『救命病棟』だけですから」
とはいえ、現在公開中の「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」が本編シリーズとしては14年ぶりの劇場版、7月期の「GTO」は月曜10時枠の関西テレビ制作とはいえ実に28年ぶりとなる新シリーズだった。このところフジに復活モノが多いのはなぜか。
「月9」という看板
「新作を作っても数字に結びつかないからでしょう。ただし、フジは配信で稼ぐのは上手いんです。事実、22年には7300万回再生されて話題になった『silent』(主演・川口春奈)、23年には『あなたがしてくれなくても』(主演・奈緒)、さらに24年には『海のはじまり』(主演・目黒蓮)と、いずれもTVerのドラマ大賞を受賞しています」
「海のはじまり」は月9だが、「silent」と「あなたが~」は木曜10時枠(木曜劇場)だ。今期は「波うららかに、めおと日和」(主演・芳根京子)の第2シリーズが放送され、10月16日現在、TVerのお気に入り登録数は138・3万で、「VIVANT」の393・5万に継ぐ。それを追うのが「救命病棟」の92・1万だ。
「それでも月9は視聴率が取れないとダメなんです。フジは“中居問題”でほとんどのスポンサーが降りる中、月9だけはフジパンが提供を継続しました。その後、日産、花王、エステー、サントリーなど超大手が戻ってきましたが、いまもフジパンが筆頭にクレジットされるのは、そのお礼と言われています。月9は言うまでもなくフジの筆頭ドラマ枠で、その暖簾でスポンサー料は業界最高と言われていますし、引き下げたという話は聞いていません。だから喫緊の課題は、何が何でも数字を取ることなんです」
「救命病棟」を13年ぶりに復活させたのは、そのためということか。
「復活といっても『救命病棟』は前作の第5シリーズまで火曜9時枠のドラマでした。フジは昨年4月期に『続・続・最後から二番目の恋』(主演・小泉今日子、中井貴一)を11年ぶりに復活させましたが、これも前作は月9枠ではありませんでした。『教場』シリーズもそうですが、月9に編成して良い結果が出たので、『救命病棟』も三顧の礼をもって迎えられたというわけです」
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