投票で2位だったのに… 藤垣裕子教授が「女性初」の東大新総長に選ばれた「ウラ事情」とは
明治19年の初代から数えて32代目にあたる東京大学総長に、初の女性が選ばれることになった。新総長に就任予定なのは総合文化研究科の藤垣裕子教授(64)だ。
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「女子高の名門・桜蔭学園から東大教養学部へ進み、主に国の科学技術政策の在り方を研究してきた人です。科学技術庁の研究官も経験しており、2010年に東大教授に就任。その後は総長補佐や理事・副学長を務め、推薦入学制度の導入などに関わってきた。東大という組織にあってエリートコースを走ってきたといえます」(東京大学の関係者)
が、総長レースの本命かというと、そうは見られていなかった。
新総長選びは4月の1次候補者選定から始まる。面接などを経て2次候補に絞られると、今度は教授、准教授、講師、事務職による「意向投票」が行われる。
ここで1位になったのが、工学系研究科の染谷隆夫教授・副学長だ。得票数は全投票数の半分を上回る1107票。2位の藤垣氏は553票だった。
ところが、最終関門の「総長選考・監察会議」(議長は元NHKキャスターの国谷裕子氏)において、なぜか、ドンデン返しが起こり、藤垣氏が新総長に指名されたというわけである。この結果に政府も疑問を抱いたのか、会議の翌日、関芳弘文科大臣が「なぜ、そのような判断をしたのか学内にしっかり説明する必要がある」と述べる一幕も。
大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が解説する。
「意向投票で勝ったのに、最後の選考会議でひっくり返るということ自体は国立大学法人の仕組みがそうなっているので、あり得ることです。実際に京大の総長選でも意向投票の1位が落選しています」
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