巨人のドラフト戦略に“異変”「195cmの二刀流」を熱心に視察 即戦力重視から方針転換か?

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即戦力ではない可能性

 レギュラーシーズンが終わり、来季に向けた話題が増えてきたプロ野球。中日では既に工藤公康の新監督就任が決まったが、このオフに大きな動きがありそうな球団はほかにもある。巨人だ。【西尾典文/野球ライター】

 5月25日に阿部慎之助監督(当時)が長女への暴行の疑いで現行犯逮捕され、翌日に辞任。その後は橋上秀樹監督代行が指揮を執り、阪神と優勝争いを演じた。しかし、最終的には2位。クライマックスシリーズでもファーストステージで3位のDeNAに連敗を喫し、シーズンを終えた。

 優勝を逃した巨人は、積極的な補強に動く可能性が高い。既に国内フリー・エージェント(FA)権を取得した広島の坂倉将吾、床田寛樹、森下暢仁の調査に乗り出すと報じられている。

 そこで注目したいのがドラフトだ。

 昨年は社会人ナンバーワン投手の呼び声が高かった竹丸和幸(鷺宮製作所)を1位指名。竹丸は即戦力の期待に応え、11勝をマークした。2位で獲得した田和廉(早稲田大)もリリーフで32試合に登板し、防御率1.91の好成績を残している。

 優勝を逃しただけに、今年も即戦力を優先する展開は十分考えられる。ただ、必ずしもそうとは限らない事情があるようだ。

 10月14日現在、巨人は来季の監督を正式に発表していない。この状況がドラフトの指名方針にも影響する可能性があるという。

「昨年のドラフトまでは阿部監督の要望に応える部分が多かったようです。阿部監督は今年が契約最終年ですから、当然即戦力となる選手を希望し、その結果が竹丸の単独指名となりました。ただ、今年はドラフト1週間前になっても来季の監督が正式に決まっていません。仮にドラフト直前に決まったとしても、指名方針に口を出すのは難しいでしょう。そうなると、フロント主導で将来を見据えた指名になる可能性もあるのではないでしょうか」(巨人の球団関係者)

高く評価していることは確か

 過去5年間に巨人がドラフト上位2枠で獲得した高校生は、浅野翔吾(高松商→2022年1位)と石塚裕惺(花咲徳栄→2024年1位)に限られる。石塚は金丸夢斗(関西大→2024年中日1位)の抽選を外した後の、いわゆる“外れ1位”だ。

 石塚は今季終盤に一軍出場を増やし、順調な成長を見せた。一方、浅野は故障などの影響で伸び悩んでいる。将来のチームの顔となる、スケールの大きな野手が欲しいところだ。

 そんな中、巨人が熱心に調査しているとされる選手がいる。菰田陽生(山梨学院)である。

 195cm、102kgという高校生離れした体格を誇り、投手としては150キロを超えるスピードをマーク。打者でも今春の選抜で打った瞬間に本塁打と分かる豪快な一発を放ち、持ち前の長打力を見せつけた。

 当然、多くの球団がマークする逸材だが、巨人の関心も高いようだ。

「菰田はスケールの大きさは抜群ですが、一軍の戦力になるまでに時間がかかる選手で、こういうタイプはパ・リーグの球団が高く評価することが多かったです。ただ、菰田に関しては巨人とDeNAがかなりの頻度で視察している。公式戦だけでなく、練習試合や練習も相当チェックしていると聞きました。高く評価していることは間違いないでしょう」(他球団の関東地区担当スカウト)

 菰田本人はプロ入り後も二刀流で勝負したい意向を示している。ただ、球団側では野手としての評価が高いとの声も多い。岡本和真(ブルージェイズ)に続く生え抜きの大砲候補として、真っ先に狙う選択肢も考えられる。

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