「コカイン逮捕でピースサイン」の再演ができなかった理由 数千万円の移籍話も消えた六本木トップキャストを待つ転落のシナリオ

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再逮捕で変わったスタンス

 実際、最初の逮捕では単独での護送だったが、再逮捕後に検察庁に身柄を送られる際には、他の容疑者と一緒にカーテンの閉まったバスに乗せられて移動し、中の様子をうかがい知ることはできなかった。

 どんな事件でも、逮捕されると捜査官から犯罪事実の要旨などを告げられて、逮捕容疑に対する弁解を行う機会が与えられる。通称「弁録(弁解録取)」と呼ばれるものだ。最初の逮捕ではコカイン所持を認めて「彼氏と一緒に使っていた」と供述し、取り調べでも饒舌だったという田沢容疑者。ただ、再逮捕時には「弁護士と相談します」と話したまま、事実上の黙秘状態になったという。

 その後は強気な姿勢は鳴りを潜め、意気消沈したかのうようにおとなしくしているとされるが……。

「前日に起訴されたこともあり、薬物の使用での再逮捕はなく20日間の勾留を終えて保釈されると思っていたのかもしれない。原宿警察署の6階に留置されていて他の容疑者と同じ扱いだが、精神的には結構参っているんじゃないかな。ただ前回の逮捕時も、所持を認めたといっても供述については嘘みたいな話も多かったと聞いている。反省して素直に全部しゃべる感じでは全くないと見ている」(前出とは別の捜査関係者)

取り調べはほぼ終了で

 今後の捜査のポイントはコカインやケタミンの入手ルートの解明だが、それについては「時間をかけてじっくりやるつもり」(前出・捜査幹部)だというから、当面動きはないようだ。

「記者たちはみんな簡単に『どこから入手したか分かりましたか?』なんて聞いてくるんだけど、捜査はそんな簡単なものじゃないよ。薬物事件では、シャバに出た時のことを考えて誰から買ったかなんてほとんどのやつは口を割らないし、我々だってガンガン取り調べて吐かせるなんてできないからね。ただ、逮捕前にある程度アタリはつけているし、だいたいは把握している。いずれにしても客観的な証拠がなければ売人を逮捕できないしゆっくりやればいいと思っている」(同)

 再逮捕の容疑も含めて取り調べはほぼ終わっており、田沢容疑者はまもなく保釈される可能性が高いという。だが、華やかな夜の街に戻ることは難しいというのが関係者の一致した見方である。所属していたジャングルはすでに契約の解除を決めているというが、「さすがにリスクが大きい」として他の店からも積極的に雇用する動きは見られていない。

幻の移籍話

 逮捕前、実は水面下で「田沢容疑者がジャングルから別の店に移籍する」という話が進んでいたのだという。

「関西の某有名グループが都内に豪勢な店を出すことになり、リノはそこに好待遇で迎え入れられるという噂が確かにありましたね。ジャングルからの移籍となると大きな話題ですし、数千万円の移籍金が動くことになります。もし移籍が実現し今回の事件がなければ、さらに人気が出ていたことでしょう」(高級店幹部)
 
 六本木の夜の街界隈でこの話は割と取りざたされていたとされるが、違法薬物で逮捕された後は立ち消えになったという。

「知名度があって売り上げが計算できるとはいえ、これだけ騒ぎになった人物を雇ったら店の見識を問われる。警察からマークされて営業に影響もある。夜の飲食店でもコンプライアンスは厳しくなっていて、少なくとも六本木の店では当分の間はキャストとしてやっていくのは厳しいんじゃないかな」(同)

 SNSを駆使した手法で知名度を上げ、自らのブランディングには自信を持っていたという田沢容疑者。留置所から出てきた際には、どのような発信をするのだろうか。薬物の危険性についての啓蒙活動という手もあるのだろうが――。

 若者を中心に広がりつつあるケタミンについては、前編(「コカイン逮捕でピースサイン」の六本木トップキャストが飛びついた流行のドラッグ)に詳しい。

デイリー新潮編集部

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