「男性が女性を突き飛ばす衝撃CM」で大炎上 米ゴルフ大会からスポンサーが降板…一番ソンしたのは誰か
女性を突き飛ばすCM
ところで、「グッドグッドって何?」と首を傾げている方々は、日本では少なくないことと思う。
グッドグッドは、ゴルフにちなむユニークなコンテンツを次々に公開して大人気を博している米国のYouTubeチャンネル運営企業である。友人グループのゴルフチャレンジ動画で注目されたことをきっかけに、ビジネス化に成功した。9月1日時点のチャンネル登録者数213万人超。その人気に乗じて、グッドグッド・ブランドのゴルフ用品やウエア、アクセサリーといった商品も多数、開発・販売しており、その中にはグッドグッドのオリジナル商品もあれば、ゴルフメーカーなどとのコラボ商品もある。
今回、問題となった広告は、グッドグッドとキャロウェイのコラボ商品の1つである新ドライバーを宣伝するために制作されたもの。SNSで公開された15秒の動画は、こんな内容だった。
グッドグッドのメンバーの1人である男性のゴルフバッグが映し出され、その中で新しいドライバーが光っている。1人の女性が、そのドライバーにそっと手を伸ばすと、持ち主の男性はその様子に気付き、恐ろしい形相で突進してきていきなり女性を突き飛ばす。
女性は叫び声を上げながら仰向けに倒れ込み、男性は倒れている女性を見下ろすような体勢で、「オレのドライバーに触るな」と吐き捨てる。そして、女性を気遣うことも、手を貸すこともせず、そのまま背を向け、離れていくというものだった。
米メディアいわく、「グッドグッドは、映画『オブセッション 災愛』になぞらえたつもりだった」とのこと。しかし、問題となった広告が映画のパロディと受け取られることはなく、男性が女性を突き飛ばす暴力的で威圧的な内容と見なされ、大批判にさらされた。
謝罪の過程に落ち度はあったか?
グッドグッドは、批判が噴出し始めた直後の22日に、まず謝罪メッセージを出した。
「私たちは、ブランドとしての価値観に合致しない行動を描いた動画をチャンネルに投稿してしまいました。すでに広告は削除しました。お詫び申し上げます。グッドグッドは常に、ゴルフというスポーツをより多くの人にとって包括的なものにすることを目指してきました。これからも私たちは、そのミッションを遂行して参ります」
26日には、グッドグッドの共同創設者の1人であるギャレット・クラークの謝罪と見解説明動画があらためて公開された。
しかし、PGAツアーのローラップCEOは、グッドグッドの「彼らの最初の対応は残念だった。やや防衛的で、対応も遅かった」と苦言を呈した。ローラップCEOが指摘した通り、最初の声明には「お詫び申し上げます」という言葉はあるものの、深い反省の気持ちは、あまり伝わっては来なかった。
だが、グッドグッドはその後も重ねてコメントなどを出し、真摯に対応していた。
一方で、キャロウェイは前述した通り、早々に声明を出し、グッドグッドとの関係を解消することや女性に対する暴力撲滅を目指す団体への100万ドルの寄付を発表した。
その日の夕方、グッドグッドは新規大会のタイトル・スポンサーから降板することを決め、「グッドグッド選手権」は一度も開催されることなく、その名称はPGAツアーのスケジュールから消されてしまった。
そして、ゴルフチャンネルは、この騒動が起こった直後に放送を延期した「ビッグブレイク」を、今季は打ち切ることを発表した。
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