消滅の一途だった「日系企業スポンサー」…ゴルフPGAツアーに新規参入「SOMPO」のメリットと“歓迎される”納得の理由

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SOMPOの意気込みを感じる展開

 一方で、PGAツアーのタイトル・スポンサーに新規で名乗りを上げたSOMPO側には、どんな思いやメリットがあると考えられるのか。

 2028年からのチャンピオンシップシリーズの大会は、最低でも賞金総額2000万ドルとなるため、大会をスポンサードするためには、当然ながら、それ以上の大金を拠出することが求められる。

 SOMPOがタイトル・スポンサーになったことは、それが可能であることを世界に示し、企業としての高い信頼性をアピールする絶好の機会となっていることは言うまでもない。

 さらに言えば、ソニー、ホンダ、ニッサン、NEC、ブリヂストンといった過去の多くの例が示しているように、PGAツアーは一度パートナーとなった企業との絆を、長年、大切にしてきたという事実がある。

 チャンピオンシップシリーズの大会のタイトル・スポンサーになることは、SOMPOがPGAツアーとの絆を築き始め、米国や世界にSOMPOの名前と存在感をより一層浸透させていく企業戦略の「始まり」「幕開け」と言っていい。

 SOMPOに続き、既存大会のトラベラーズ選手権、開催地を変更して継続されることになったザ・セントリー、そしてレジェンド大会のアーノルド・パーマー招待も、チャンピオンシップシリーズ入りすることが決まった。

 歴史も格式もあるそうした大会を抑え込み、SOMPOが一番乗りでチャンピオンシップシリーズ入りを発表した。その背景には、大改革の目玉として創設されたチャンピオンシップシリーズと真っ先に歩調を合わせることが、PGAツアーとの歴史的な絆を築く二度とない希少な機会と捉え、「今こそが、乗りどきだ」と考えたSOMPO側の意気込みが大いに感じられるのではないだろうか。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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