消滅の一途だった「日系企業スポンサー」…ゴルフPGAツアーに新規参入「SOMPO」のメリットと“歓迎される”納得の理由
消滅の一途にあった日本企業の冠大会
古くからのPGAツアーファンの記憶には残っているかもしれないが、フナイ(船井電機)も2003年から2006年の4年間のみ、フロリダ州のディズニーワールド内の大会のタイトル・スポンサーを務めたことがあった。
しかし、時代のさまざまな変化の下で、スポンサー企業は目まぐるしく変わっていき、日本企業の名が冠された大会も徐々に消滅してしまった。
近年は、「日本国内で開催される唯一のPGAツアーの大会」が、2019年からの6年間はZOZOチャンピオンシップ、2025年からはベイカレント・クラシックの名前で開催されているものの、今季の日本企業はこのベイカレントとソニーの2社のみ。
そのソニーも、PGAツアーにおけるタイトル・スポンサーは今年で終了となり、来季からはシニアの大会のスポンサーに変わることが、すでに決まっている。
80年代から90年代にかけての一時期は、日本企業の名が冠された大会が年間にいくつもあったが、このままでは1社、いや、いつしかゼロになるのではとさえ感じられていた。そんな中でPGAツアーが、ゴルフ熱がそもそも高い日本の市場開拓にあらためて力を入れ始めたことは想像に難くない。
リブゴルフの危機、日本人選手の台頭
PGAツアーと日本企業が古くから深いつながりを持っていたという歴史的背景以外にも、PGAツアーが日本市場へラブコールを送りたくなる要素は、いろいろ見て取れる。
2021年に創設されたリブゴルフは、同年、アジアンツアーを実質的に傘下に入れ、下部ツアー化していた。
しかし、サウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」からの支援が今年限りで打ち切られることが決まったリブゴルフは消滅の危機に瀕した。すると、アジアンツアーは早々にリブゴルフから離れ、PGAツアー&DPワールドツアーのアライアンスに加わる契約を結んだ。
いわば他力本願の格好でアジアのゴルフ市場を味方に付けたPGAツアーが、近年は縮小気味だった日本との絆を深め、日本を含めたアジア市場全体とのアライアンスを強化しようと考えることは、きわめて自然である。
PGAツアーで戦う日本人選手も増えつつある。今季は、エースの松山英樹に加え、金谷拓実、久常涼、中島啓太、平田憲政らが参戦しており、日本のファンの興味や関心は自ずと高まっている。
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