拾った財布を届けたら泥棒扱い――日航123便の垂直尾翼を回収した「護衛艦まつゆき」元乗員の怒り
陰謀論による人権侵害の責任を誰が取るのか
亀田氏がつけていた直筆のメモや記録は、非常に重要な一次史料だ。このようなメモや日記の類は、裁判等でも有力な証拠として採用され得る。私は亀田氏から託されたこれらの貴重な史料の解析を進め、今後もまつゆきの潔白と陰謀論者たちの責任を追及していくつもりだ。
日航機を自衛隊が撃墜したと主張する本は、近年になっても毎年のように出版され、その中のいくつかは全国の学校図書館に選定図書として納入されてしまった。墜落現場の御巣鷹の尾根には、「自衛隊が意図的に殺害した乗客・犠牲者」などと書かれた慰霊碑まで置かれている。
「(陰謀論に関する)本を書き、それが学校図書館に配布され、事故現場付近に石碑を建てるなどは、筆者一人の行為とは思えない。真実を知るのは、当時の乗員だけだ。著者の意図とバックにいる者たちに疑問を感じる」(亀田氏)
「何を思って、何のためにこんな本を書いたのか」(槍光氏)
淡々と話す2人だったが、その内心に込められた怒りは計り知れない。
ずさんな調査と事実誤認による主張が書籍やネットで拡散し、元自衛官たちがあたかも大量殺人の加害者であるかの如く描写され、印象付けられたことはまさに「言論の暴力」であり、「人権侵害」以外の何物でもない。
この責任を一体誰が取るのかが、今問われている。
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記事【日航機墜落の陰謀論を作り出したのは誰か 存在しない「オレンジエアー」に執着したジャーナリストの名前】では、撃墜説の根拠として繰り返し語られてきた「赤い飛行物体」や「オレンジエアー」の正体を検証。存在しないミサイルや標的機をめぐる説が、どのように広がっていったのかを追っている。
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