認知症の高齢者の資産260兆円が狙われている! 「被害者の8割がだまされた認識なし」 悪徳業者の手口と防ぎ方は?

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認知症への備えを促す

 物忘れ協定は、うちの大学院の客員講師で言語聴覚士の安田清先生が提唱されていて、正式には「もの忘れ・認知症等の相互見守り助け合い協定書」といいます。

 その協定書には次のようにうたわれています。

〈もの忘れや認知症は高齢者の間はよく見られる病気です。しかしながら、通常その発病は数年かけてゆっくり進み、(略)早期発見・早期対処がむずかしい病気です。

 そこで私たちは、旧知の間柄を生かし、お互いのもの忘れをチェックし、もしもの忘れが進んでいると感じたら、本人に直接注意を促か(ママ)し、対処法を一緒に考え、さらに素直に病院に行くこと、そしてその後、お互い助け合うことを約束します〉

 これに署名の上、定期的に顔を合わせ、互いを見守り、助け合う。お友だち同士で、認知症への備えを促すのです。

成本 迅(なるもとじん)
京都府立医科大学大学院教授(精神科医、認知症専門医)。1995年に京都府立医科大学卒業、さらに、2001年に同大学院を修了。複数の病院に勤務後、05年、京都府立医科大学精神医学教室へ。助教、講師、准教授を経て、16年より現職。一般社団法人「日本意思決定支援推進機構」の理事長も務める。

週刊新潮 2026年7月23日号掲載

特別読物「260兆円の金融資産が狙われている 認知症の人を『悪徳業者』から守る方法」より

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