麻生太郎氏は「現代の藤原道長」か…皇室典範改正のウラで消えた“べらんめえ”調の麻生節 高市首相を「よく頑張っている」と評するのは本音か建て前か
自民党の麻生太郎副総裁が悲願とした改正皇室典範は7月17日、成立した。麻生は日本維新の会の藤田文武共同代表と会談したり、国民民主党の玉木雄一郎代表ら幹部と会食したりするなど調整に尽力。自民党内の「麻生支配」を改めて浮き彫りにした。党内基盤の弱い高市早苗首相(党総裁)は、政権運営のため「麻生頼み」とならざるを得ないのが現状だ。特別国会の閉会後は、8~9月とみられる内閣改造・党役員人事が焦点。麻生の意向に高市がどこまで応じるか。【村田純一/時事通信解説委員】(前後編の前編:一部敬称略)
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【写真】「高市総理」最大の後ろ盾であり、“党内政局”のカギを握る「麻生副総裁(85)」のダンディすぎる“ボルサリーノ姿”
ただ、改正皇室典範をめぐっては、皇位継承を男子に限る養子制度の導入が、「愛子天皇阻止」が狙いなのではないかと指摘され、世論の反発を招いている。内閣支持率は急落し、にわかに高市政権に逆風が吹き始めた。古今東西、永遠に続く権力はない。麻生支配はいつまで続くだろうか。
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」
平安時代の藤原道長の歌だ。最近は政治の取材先で、この歌を聞く機会が増えた。
意訳すれば、「この世は俺の天下だと思う。満月(望月)が欠けていないように、全てが満ちたりて俺の思い通りだ」といったことだろう。今の麻生に藤原道長のような権力が生じているわけではないが、麻生家が藤原家のようになることを懸念していたのは、中道改革連合の野田佳彦前共同代表(元首相)だった。
このことは以前にも書いたが、もう少し詳しく書くと、6月22日のインターネット番組「No Border News」に出演した野田の発言とその報道により、いわゆる麻生の“野望”は広く知れ渡ることになったようだ。
麻生は三笠宮寛仁親王妃信子さまの実兄で、信子さまには彬子さま、瑶子さまの2人の娘がいる。麻生の姪にあたる。
批判が集中した改正皇室典範
改正皇室典範に基づいて、仮に信子さまらが養子を迎え、養子に男児が生まれたら、皇位継承権を持つ可能性がある。つまり麻生は天皇の養母となる可能性がある皇族を身内に持っている。
野田は麻生家が藤原家と同じように天皇家とつながり、政治的影響力も行使しかねないと想定し、「それはいくら何でも……。(そうなれば)藤原道長じゃないですか」と話していた。「だから麻生は養子案の制度化に一生懸命だったのか」と世論に思わせる効果があった。
麻生主導で進んだ改正皇室典範に対し、産経新聞を除く主要メディアは批判的な論調を展開した。保守的な読売新聞でさえ、社説で「あまりに多くの欠陥を抱えた乱暴な制度変更である」「旧宮家から養子を取る制度は白紙に戻して再検討すべきだ。国会と政府は女性宮家創設と、女性・女系天皇も排除しない皇位継承策を議論しなければならない」(7月18日)と主張している。
各メディアの世論調査によると、大多数の世論は、将来の「女性天皇」「愛子天皇」を待望・容認している。
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