麻生太郎氏は「現代の藤原道長」か…皇室典範改正のウラで消えた“べらんめえ”調の麻生節 高市首相を「よく頑張っている」と評するのは本音か建て前か

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麻生派の定例会合は非公開

 だが、男系男子による皇位継承に固執する一部保守層の狙いは「愛子天皇阻止」とも見られている。その意味で、世論の声が無視されたと感じる国民は少なくなかったのだろう。高市内閣に逆風が向かったのは当然と言えるかもしれない。

 7月23日昼、国会に近い東京・平河町の全国旅館会館3階にある自民党・麻生派(志公会)事務所の定例会合に出席するため、所属議員が次々と集まってきた。同派所属議員は60人。2月の衆院選後、66人の「高市チルドレン」(新人議員)のうち、11人が同派に加わった。

 自民党旧安倍派などの裏金問題の影響で、派閥解散が相次いだあとも、唯一残る麻生派の会合。25日まで延長された国会の閉幕前、久々に派閥の会合取材に出かけた。

 事前に聞いていたが、会合自体の取材は冒頭から「クローズ(非公開)」。麻生のあいさつをナマで聞くことはできず、終了後に同派の井上信治事務局長が記者団にブリーフする。それによると、麻生のあいさつ要旨は次の通りだった。

「おかげさまで、懸案の皇室典範改正については、先週金曜日(17日)、無事成立を見た。平成29(2017)年の退位特例法(天皇の退位等に関する皇室典範特例法)の付帯決議を受けてから約9年。本当にようやく、この典範改正を成し遂げることができた。これまで、影になり、ひなたになり、与野党問わず多くの皆さんがこの改正に向けご尽力されてきた。そうした努力が結実したものと思っている。全ての関係者に敬意を表したい」

消えた「麻生の失言」

 長年、皇室問題に取り組んできた麻生にとっては感慨深かったであろう。部屋の中では取材できなかったものの、派閥の出席者に高村正彦元副総裁、甘利明元幹事長がいて、久々に会えたことは一つの収穫だった。

 既に政界を引退した二人だが、共に麻生派「顧問」という立場である。麻生派事務局にいた知人とも何十年かぶりに再会。現場に来ると、やはりいろいろな出会いがある。

 そこで一つ気付いたのは、今は麻生のオンレコの公式発言が少なくなっているということだ。派閥会合のあいさつでさえ、派閥事務局長による「ブリーフ」対応だ。いつからそうなったのか。麻生の議員会館事務所、自民党本部などの出入りや、国会での歩きながらのぶら下がり取材などで、麻生番記者は麻生のナマの声を拾おうとしているようだ。麻生の朝の散歩を待ち受ける記者もいると聞く。が、いずれも発言はオフレコ扱いだろう。

 麻生は今、閣僚ではないから、閣議後の記者会見はない。オープンな場での講演や会合などを取材しない限り、麻生のオンレコでの肉声はなかなか聞けない。メディアのインタビューにもほとんど応じない。だから、麻生の公式発言は今やほとんど報道されなくなっている。

 同時に失言も報道されなくなった。これは麻生にとっては最大のメリットかもしれない。

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