妻の親友に「彼女はあなたを愛してない」「浮気もしてた」と囁かれ…鬱屈をぶつけた46歳夫が恐れる“問い詰めない妻”
「理彩には気をつけてね」
数日後、瑠璃子さん一家が遊びに来た。郁美さんがいないのを見計らって、瑠璃子さんは「孝次さん、理彩には気をつけてね」と言った。
「瑠璃子さんが言うには、理彩が僕を狙っている、と。そんなことがあるはずないよと笑い飛ばしたんですが、そもそもどうして瑠璃子さんがそんなことを言うのかわかりませんでした。郁美と理彩と瑠璃子さんって、僕から見てもかなりサバサバした関係で、お互いに嫉妬したり相手のパートナーを狙ったりするようなドロドロした部分がまったくないように見えていたんです。あっさりしながらも、相手が困ったときはさらりと手を差し伸べる。そんな友情が見えていたからこそ、僕は彼女たちの関係がいいなと思っていた。瑠璃子さんが、理彩をそんなふうに言うのを聞いて、3人の関係が少し変化しつつあるのかなと思いました」
わかったと言って、それ以上の瑠璃子さんの言葉を封じた。どうしてそんなことを言うのかと問えば、瑠璃子さんがもっと理彩さんを悪く言うのがわかりきっていたからだ。
また荒れた理彩さん
その後は理彩さんも落ち着いたのか平穏な日常が戻ってきたのだが、数ヶ月後、理彩さんがやってきてまた荒れていた。
「その日はかなり酔ってうちに来たので、その時点で郁美は嫌がっていました。『酔ってるなら帰って寝たほうがいいよ』と言っていましたが、理彩は『ひとりは嫌だ』とごねていた。『そんな子どもみたいなこと言わないで』と郁美は少し怒りながら、僕に理彩を送っていってくれないかな、と。わかったと言って車を出しました」
理彩さんのマンション前で車を停め、部屋まで送ったのだが、その日の理彩さんはバッグから鍵を出すことすらできないようだった。孝次さんはバッグを漁って鍵を見つけ、中に理彩さんを入れた。帰ろうとすると、理彩さんは孝次さんの腕をつかみ、「いいじゃない、まだ」と言った。その声は酔っているわりにはしっかりしていた。
「その後、理彩はすぐヘナヘナと座り込んだ。泥酔しているのか酔っていないのか、よくわからなかった。ともかく水を飲んで寝たほうがいいよと言って出ようとしたんです。でも理彩はしがみついてきた」
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