「ソ連の船」から仮死状態で落とされ…漂流遺体となった「21歳女子大生」 航海士逮捕の“強引な幕引き”で謎残る「バイカル号事件」【昭和の殺人事件】
変わり果てた姿で北海道の沿岸に
五木寛之の小説『青年は荒野をめざす』(1967年)で、ジャズミュージシャンを志す主人公・北淳一郎は横浜から船に乗り込んだ。1961年から実在したナホトカ航路、それを行く旅客船バイカル号である。運営はソ連の国営企業。同国の崩壊で航路が廃止されるまで、日本から多くの若者がこの航路でソ連を目指した。
東京外語大ロシア語学科で学ぶ女性Aさん(21=当時)もそんな若者の1人だった。1976年7月27日、ロシア語研修旅行団に参加したAさんはバイカル号に乗船。...

