自殺志願者2名を絞殺、バラバラにして頭蓋骨を部屋に…「殺害・解体欲求を満たすため」のさいたま「承諾殺人」 それでも求刑は「懲役13年」で懸念される「再犯の可能性」

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再犯の恐れは大きい

 一連の事件の裁判は、3月18日に始まった。検察官は6月17日の論告において、介護に疲弊してやむなく殺害に至った事案のような一般的な承諾殺人事件とは一線を画する、「類を見ない悪質性の高い事案」であると主張している。

「被告人の動機は、単に自らの個人的な殺人欲、解体欲を満たすためだけにあり、自己中心的で極めて悪質である」(論告より)

 さらに検察官は、被告が「掲示板で死にたいと書いている人なら欲求を果たせ、遺書を書かせれば逮捕を免れる」と考え、被害者らに接触し、言葉巧みにその気持ちを死へと誘導した末に、時を逃さずに犯行に及んだ計画性も指摘した。殺害後は「(殺人)衝動がおさまった」と語っていた被告だが、その一方でBさんの毛髪やAさんの頭蓋骨を手元に保管し続けていたことにも触れ「再犯の恐れは極めて大きい」として、スマホ6台などの窃盗罪と合わせて懲役13年を求刑した。

母親の衝撃

 論告に先立ち、衝立の奥から陳述を行ったのは、被害者Aさんの母親。約7年間、生きていると信じて娘の帰りを待ち続けた思いや、遺体が見つかったと連絡を受けた日の衝撃を語った。

「平成8年12月16日、娘は誕生しました。生まれる日まで性別がはっきりせず、第一子は女の子がいいと思っていたので歓喜したことが忘れられません。実りある人生を歩んでほしいと命名しました。娘は我慢強くわがままを言わないしっかり者でした」

 ところが職場から“精神的に不安定になり仕事を休んでいる”と連絡を受ける。一旦仕事を休み、少し落ち着いたように見えた頃、Aさんは住み込みのバイトに行くと家族に告げ、2018年1月4日の朝『行ってくるね』と笑顔で家を出て行った。

「それが、娘の最後の精一杯の笑顔でした。『行ってらっしゃい』、その声が娘の背中を押してしまったと思うと悔やんでも悔やみきれません。電車に乗っている時間帯にLINEを送り、グッドボタンが帰ってきたのが最後の返信でした」

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