「『皇室典範改正』を『議員定数削減』潰しのための人質に」…野党「審議拒否」に分かれる賛否 「比例区カットに反対するのは、自らが“おこぼれ当選議員”だから」との冷ややかな指摘も

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 7月17日の会期末まで2週間を切る中、今特別国会での与野党の攻防が激化している。自民、維新の与党が議員立法として提出した「衆議院の定数削減法案」と「副首都構想関連法案」の審議入りに反発した野党5党は全ての国会審議をボイコット。両法案の撤回などを要求し、それが通らなければ、審議拒否を続けるだけでなく、予定されていた「皇室典範改正案」の審議にも加わらない可能性も出てきた。与党の強引な国会運営に批判が集まる一方で、天皇・皇室制度に関わる法案をいわば「人質」とするかに見える野党の手法にも疑念の声が上がっている。泥沼化した国会審議の見通しは。

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幹部会談の結果は

 状況の打開を図るため、7月2日、自民党の鈴木俊一幹事長、中道改革連合の階猛幹事長ら与野党第一党の幹部が国会内で会談。その席で自民党側は、皇室典範改正案の審議入りを最優先とし、その審議が終わるまでは上記の2法案の審議をストップさせる「案」を提案した。膠着化した事態の打開が期待されたが、それに対して野党側はより高いハードルを設定した。2法案の「廃案」が見通せなければ、国会の「静謐な環境」は確保できない――つまり、両法案の成立を断念しない限り、皇室典範改正案の審議入りにも応じない可能性を示唆するというものだった。「皇室典範の改正」を言わば人質とした格好である。

それぞれの事情

 一方、この要求を受けても連立与党の一角である維新は2法案の今国会での成立を改めて主張。より混迷の度合いは深くなった格好だ。

 双方がかくも“譲らない”事情はどこにあるのか。

 政治部デスクは言う。

「与党側は維新の強硬姿勢が原因です。維新にしてみれば、定数削減は昨年交わした連立合意の中に入っており、その約束が反故にされているとの思いがある。また、副首都法案は同党の政策の一丁目一番地でもある大阪都構想と地続きですから、譲れるわけがありません」

 一方の野党はどうか。

「『比例投票は小選挙区で拾いきれない民意を反映するもの』と主張していますが、それは建前の部分。本音では、これが通れば、自らの議席数がさらに減少していくのではという恐怖心がある」

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