天皇陛下のお気持ちはどこに 「皇室典範改正」は世論を無視した高市政権のギャンブル
「国民と苦楽を共にすること」
国会で進む皇室典範の改正。主導していることを隠さない自民党の麻生太郎副総裁は「何としても、何としても、今国会において皇室典範の改正を成し遂げたいものと考えております」と成立に決意を示す。高市早苗首相にとっては、世論調査と反する内容の結果を追い求めるという意味でギャンブルを決行した格好となるわけだが、はたして――。
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政府は6月30日午後の臨時閣議で、皇室典範改正案を閣議決定。女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つこと、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることを可能とするもので、政府は今国会での成立を目指している。
養子案について政府は養子の対象を「1947年に皇籍から離脱した旧11宮家で配偶者と子供がいない15歳以上の男系男子」としている。養子本人は皇位継承資格を持たないと明記されているが、養子の子が男性ならば皇位継承資格を有することも盛り込まれた。
陛下のご発言
注目されるのは天皇陛下のお気持ちだ。天皇皇后両陛下がオランダ・ベルギー公式訪問へと出発されることに先立って6月11日に皇居内で開かれた会見で、陛下はこのように述べられた。
《制度に関わる事項については、私から言及することは控えたい》
《皇室のあり方や活動の基本は国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすること》
《こうした皇族数の確保のあり方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります》
この陛下の言葉について「強い思い」を感じた識者やメディアは少なくなかった。「言及することは控えたい」としながらもお言葉を続けられたことについて、その後の文言にこそ本意があるといったニュアンスだった。
「もちろんそのような見立ては理解していますが、あくまでもそれは一つの受け止め方であって実際にどうなのかはわからないところかと思います。字面をストレートに読み取れば純粋に“国民の声をすくいとってもらいたい”というお気持ちがあるのかなというところしょうね」
と、担当記者。
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