皇室典範改正に憲法改正… 政権の“軍師”が明かす日本の行方 木原稔官房長官×櫻井よしこ
「憲法改正」「皇室典範改正」「消費減税」「中国・ロシア・北朝鮮」……。内憂外患のわが国で、高市早苗政権が発足して250日がたつ。折しも、「週刊新潮」のコラム「日本ルネッサンス」の連載が1200回を数える今、政権の“軍師”にジャーナリスト・櫻井よしこ氏が「日本の行方」を縦横無尽に問いかける。
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櫻井よしこ 木原さんの議員会館の事務所に初めてお邪魔しましたが、すごく楽しい雰囲気ですね。防衛大臣時代の写真や航空機の模型がたくさんあって、地元・熊本のゆるキャラ「くまモン」のぬいぐるみもいる。まさに“木原少年の部屋”ですね。
木原稔内閣官房長官 ようこそおいで下さいました。櫻井さんは「週刊新潮」の連載を続けて何年になりますか。
櫻井 今回で1200回なので24年でしょうか。
木原 1年間は50週だから、毎年50回分を書かれてきた。それで1200回とは、すごいことですね。
櫻井 今回はその記念となる対談に応じていただき、ありがとうございます。まず、今月21日で高市早苗政権発足から8カ月です。官房長官として、さまざまな思いがおありでしょう。
木原 そうですね。高市総理は安倍晋三元総理が果たせなかったことをやろうと奮闘中です。安倍政権は平和安全法制や現NSS(国家安全保障局)の創設などで苦労をされ、支持率を下げながらもやってこられた。高市総理も「国論を二分するような大胆な政策、改革にも、果敢に挑戦していきたい」と仰っていて、将来的に必ず国益に資する政策を「自分の代でやる」という強い意志に基づいた国家運営をされています。
「一部メディアは、本質的な部分を理解していない」
櫻井 5月27日には、画期的な「国家情報会議設置法」を遂に成立させました。
木原 私自ら担当しましたが、官房長官はあまり法案を抱えることがない。どうも登壇もの(重要法案)では12年ぶりだったらしいのです。まだ道半ばですが、情報収集能力が低いといわれる日本にとっては、大きな一歩だと自負しています。
櫻井 さまざまな成果を上げている高市政権ですが、後半国会では皇室典範の改正が山場を迎えています。高市総理としては男系男子の血筋をしっかりつなげたい。そのお気持ちに揺らぎはないように見えますが、木原さんご自身は、どの点が最も重要だと思われますか。
木原 皇室典範の改正案は二つあり、一つは「皇統に属する旧宮家の男系男子を皇室に迎える養子案」。もう一つは、「女性皇族が婚姻後も身分を保持する案」です。この二つはいずれも皇族数の確保を目的とするもので、どちらか取捨選択するものでもありません。その点を国民の皆様に理解していただいた上で、連立与党としては、「養子案」が第一優先です。
櫻井 女系天皇論を擁護する一部メディアは、なかなか改正の本質的な部分を理解しようとしませんね。
木原 誤解も多いのですが、あくまで「女性皇族の身分保持案」は次代につながるものではありません。衆参正副議長のとりまとめでは、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならないことについては、立法府としてもこれを確認する」とされています。
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