「細木数子先生に地獄に堕とされた」ホストが語る、女帝の怒りを買った“京都の水”事件 店を去ることになった「おそろしすぎる一夜」
担当からの転落
ところがある日、些細なことがきっかけで、光司さんは指名ホストからヘルプに「降格」することになる。とある客のヘルプに呼ばれ、細木氏のテーブルを離れていたときのことだ。
「当時の愛本店は自民党みたいに10個くらい派閥があった。売れっ子だったボクは、1つの派閥のリーダーを任されていました。あの日はお店が大盛況。ボクが同じ派閥のテーブルに挨拶にいったのが失敗で、先生がヘソを曲げてしまったんです。僕が離れている間に、いつのまにか別の派閥のホストが先生の隣に座っていた。本来であればルール違反ですが、当時はまだ“指名替え”(指名ホストを途中で替えられるシステム。現在は多くの店で禁止に)もできる世の中。その日からボクのお客じゃなくなりました」
ひと晩で100万円近く使う太客であった細木氏を、別の派閥にさらわれる格好になってしまった。だが、その後も細木氏はことあるごとに、本指名ではなくヘルプとして光司さんを呼ぶようになった。もともと「やんちゃ売り」だった光司さんはいつしか、細木氏と軽口も叩けるほど気のおけない仲になっていったのだが……。
「あるとき、先生がペットボトルを大事そうに持ってきた。なんでかボクにそれをチラチラ見せるわけですよ、明らかにツッコミ待ちやなと。で、『それ何ですか』って尋ねたら『京都からわざわざ持ってきた水で、これを飲んだらもう絶対に酔わないんだ』と断言する。でもそう言う先生の顔は、ワインの飲みすぎでもう真っ赤だったけど(笑)」
その後、トイレに向かった細木氏。だが待てども20分以上、出てこない。
「もしやと思ってドアに近づくと、ゲーゲーと戻している音が聞こえる。全然ベロ酔いだったと思いますよ。僕もプロですから、即座におしぼりやタオルを用意して先生を介抱した。だけどね、そのときに言っちゃったんですよ、“先生あの水、全然効きませんね”って(笑)」
そのひと言が、細木氏の逆鱗に触れたのは言うまでもない。面目をつぶされた細木氏は「あんた、地獄に堕ちなさいよ!」とばかりに、当時の光司さんのトレードマークである自慢のリーゼントを掴み、グシャグシャにした――。
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