「市川雷蔵にほれてた玉緒を、熱意で奪った」 勝新太郎が語っていた中村玉緒さんへの愛と交際秘話
「店員にチップを渡そうとするが、肝心のお金を持っておらず……」
うなぎ店でも、勝の磊落(らいらく)ぶりは変わらず、
「勝さんはいつも当時4000円くらいの一番上等なうな重を注文していました。1回の会計は5万~10万円です」(「廣川」店主)
豪快な出費はまだある。
「うちの店員にも1人5000円ほどのチップを渡していたんです。でも、勝さん、肝心のお金を持っていないんですよ。玉緒さんは勝さんに、お金がたくさん入った財布を持たせていなかったようです。だからチップも、うちのレジから立て替えていました」(同)
気になる支払いは、
「いつも、後で玉緒さんが“うちの勝がすみません”と代金を持ってきていました。何回分かまとめて支払うこともあったので、多いときには30万円ほど持ってこられました。もちろん信用しているので、どれだけツケがたまっても、何も言いませんでした」(同)
金といえば、ギャンブル。中村さんのパチンコ好きは有名だが、その中村さんにギャンブルの味を教えたのは、ほかならぬ勝ではないかと三夏は推し量る。
「勝さんのお兄さんである若山富三郎さんも含めて、勝さん夫婦とよく麻雀をやりました。玉緒さんは堅実でいながら、勝負時になると男っぽい手を打ってくるので強かったですね。勝さんはあんまり……。それでも、勝さんは撮影所の衣裳部屋に花札やらサイコロやら、博打セットをそろえていてね。若いのを集めてやるわけです。金がなくなってしょんぼりしている若手がいると、必ず最後は返してくれるんですよ。“お前、いくら負けたんだ?”“2000円です”“そうかい”と言って、その額を渡す。勝さんは“返すんじゃねえぞ。俺がやるんだ”と言っていましたけどね」
後編では、中村さんが介護施設で語っていた「家族愛」や、勝の甥である俳優の若山騎一郎が明かす、中村さんの「天才エピソード」などについて報じる。




