天皇皇后両陛下「オランダ・ベルギー歴訪」に秘められた“2つの重要な意義” 重要性が増す“皇室外交”のいま
秋篠宮家に寄せられる期待
その点、事実上の皇太子に当たる皇嗣となられた秋篠宮さまは、礼宮時代の1988(昭和63)年に1度、ブラジルを訪れているほか、宮家を創設された後も外交関係樹立120周年の大きな節目となった2015(平成27)年に紀子さまを伴われブラジルを訪問されている。
また、長女の小室眞子さんも結婚前、2016(同28)年と18(同30)年にブラジルを訪問。2度目は日本人移住110周年を記念した、重要なものだった。また、昨年は次女の佳子さまが外交関係樹立130周年と、日本ブラジル友好交流年の記念行事への招聘を受け、公式訪問を果たされている。政府関係者はこう話す。
「宮内庁が現在、どう考えているのかは分からないが、少なくとも外務省はブラジルについては、ご体調に不安を抱える皇后陛下に無理強いを求めるのではなく、秋篠宮家にお任せした方がベターだと考えている節がある」
つまり、ブラジルとの友好関係維持に関して、当面は秋篠宮家に任せるというのが外務省の皇室外交戦略なのだ。
ではEUとの関係はどうか。この6月に予定される天皇皇后両陛下のオランダ・ベルギーご歴訪について、宮内庁関係者は「両陛下にとっては2つの意義があります」と打ち明ける。1点は以前にも指摘したボードワン国王と上皇陛下の友情に始まるベルギー王室と皇室との友好関係の再確認だ(2026年1月19日配信)。
そしてもう1点は、オランダ王室への返礼である。ご病気の療養で、表舞台からほぼ完全に姿を消し、激しいバッシングにさらされていた皇太子妃時代の雅子さまが、2006(平成18)年、異例の海外での私的ご静養を実現させたのは、オランダ王室の受け入れがあったからだった。同王室に対する両陛下の感謝の念は「相当なもの」(同OB)。ご静養は当時のベアトリクス女王の招きにより実現したものだ。
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