昭和3年からデザインを変えない「セーラー服」が人気! “広瀬すず”も着た「常盤木学園高校」の制服が愛され続ける理由 「当校の歴史の生き字引のような存在だと思います」
一昔前は、学校の“制服”は支配の象徴と捉えられることがあり、生徒会などが中心となって廃止を決議したケースもあった。ところが、近年は女子高生が制服を着て楽しそうに踊る動画をTikTokにUPする例も増えた。“制服ディズニー”に象徴されるように、高校生の今だけ着られる服として制服が支持されている。特に「セーラー服を着てみたい」と憧れを抱く高校生は少なくないようだ。
【写真】あの“広瀬すず”も着用で話題…杜の都・仙台の「常盤木学園高校」が誇る人気のセーラー服
時代の変化の中でも、頑なに制服を変えずに伝統にこだわってきた学校のなかには、制服が学校の象徴となっているケースがみられる。宮城県仙台市の常盤木学園高校は、女子サッカーの強豪校として知られる一方で、東北地方でも貴重なセーラー服を制服にする学校としても有名である。在校生のなかでも制服の人気は高いという。
近年、経済状況が芳しくないなかで、廉価な制服にモデルチェンジをする例が相次いでいる。特に、バブル期にデザインされた華美な制服を、無難で当たり障りのないデザインに変えてしまう例が、公立、私立を問わず多い。また、“量販店の服を着てもいい”と決断した学校まであるほどだ。制服を取り巻く状況は、時代とともに大きく変化しているといえる。
全国的にたびたび起こった制服のモデルチェンジブームに流されず、常盤木学園が制服を変えなかった要因はどこにあるのか。教頭の植木規裕氏に話を聞いた。【取材・文=宮原多可志】
制服は生き字引的な存在
――常盤木学園は仙台に住んでいる人であれば、セーラー服の学校として知名度が高いと思いますし、学校側も、生徒のみなさんも、制服に強い愛着を持っている印象を受けます。
植木:おっしゃるとおりだと思います。どの段階から、制服がシンボルになったのかは定かではありませんが、昭和初期の1928年に設立された当初から基本的なデザインは変えていません。また、当校のセーラー服は一般的には1~3本の白いストライプが“4本線”である点が、全国的に珍しい。まさに、当校の歴史の生き字引のような存在だと思います。
――制服のデザインが理由で入学を希望する生徒はいるのでしょうか。
植木:入学後に新入生アンケートを行っているのですが、入学の動機に挙げる方はたくさんいます。複数回答ですが、毎年3割くらいは制服を挙げる方がいますね。
――常盤木学園は、広瀬すず氏が主演した映画「ラストレター」や、SKE48の「1!2!3!4!ヨロシク!」のPVへの協力など、制服の活用をかなり先駆けて行っている印象を受けます。これはどういった経緯で実現したのでしょうか。
植木:SKE48さんの時は先方からオファーがあり、お引き受けした形になります。また、「せんだい・宮城フィルムコミッション」に登録しているので、映画に制服や校舎を使いたいといったオファーがあれば、内容を精査のうえ、ロケに協力させていただいています。
――フィルムコミッションには仙台の有名な名所や他校も登録しているなか、選ばれるというのは凄いことですよね。
植木:当校は大きな校舎が2つあって、それぞれ建設の時期が離れているため、一つの敷地内で昔の校舎、最新の校舎の雰囲気を選べるので、映画関係者に好まれやすいということがあるかもしれません。とはいえ、やはり制服が当校の知名度アップに果たしている面は、大きいと思います。
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