新婚家庭に入りびたり、僕にやたらとなついてくる「義妹」がおかしい…妻はなぜ甘やかすのか 39歳夫が“わが子誕生の夜”にハメられて

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娘を抱いた矢先の悲劇…

 案の定、由希乃さんは自らタクシーを呼んで病院に行っていた。もう分娩室に入っているという。由希乃さんが夫の立ち会いを望んでいなかったので、祐汰さんは分娩室の前の廊下でひたすら待った。そして数時間後、まるまるとした女の子が産まれた。産まれてすぐ分娩室に入り、疲労の色は濃いが晴れやかな顔をした由希乃さんを見て、彼は思わず涙ぐんだという。抱いた娘の柔らかさは今も感触として残っている。

「それからなんだかんだとあって、義母がやってきた。その後、義父が義妹を連れてきたんですよ。そして僕を廊下の端まで連れていくと、『祐汰くん、あんた、何をしてるんだ』と声を殺して怒り始めた。なんのことかさっぱりわからなかったけど、義妹は僕に乱暴されたと言ってるらしい。『今は着替えたけど、こんな状態だったんだ』と義父は、義妹の服がボロボロになっている写真を見せてきました。写真の義妹は泣きはらした顔をしている」

 はめられたと感じた。義妹は逃げた祐汰さんを恨んだのだろう。義父は義妹のスマホを示した。そこには祐汰さんから「今まで言えなかったけど、子どもが生まれる今だからこそ言う。僕は由希乃より美冬のほうが好きだ」などというメッセージが並んでいた。

「携帯を美冬に取り上げられたんですよと言ったんですが、いつの間にか着ていたジャケットのポケットに携帯が入っている。美冬が隙を見て入れたんでしょう」

 そこからあれよあれよという間に、祐汰さんは妻を裏切って義妹を襲った張本人になってしまった。乱暴したというなら警察を呼んでレイプ検査してもらえばいいと言ったのだが、そんな不名誉なことはできないと義父は猛り狂った。

 もちろんその話は由希乃さんに伝えられ、祐汰さんはそれきり娘に会うことも許されなかった。弁護士を立てて話し合いもしたが、由希乃さんの心が祐汰さんのほうに向くことはなかった。

 ***

 本来なら幸せの絶頂にいるはずの“わが子の誕生”の夜に、祐汰さんは悲劇に突き落とされてしまった。【記事後編】では、なんとか人生を立て直そうとした彼の前に、あまりにも酷な選択肢が突きつけられる。

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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