新婚家庭に入りびたり、僕にやたらとなついてくる「義妹」がおかしい…妻はなぜ甘やかすのか 39歳夫が“わが子誕生の夜”にハメられて
姉妹の“真相”
結婚して1年近くたったところで由希乃さんの妊娠がわかった。いよいよ自分も父親になるんだと思うと、気持ちが引き締まったと祐汰さんは言う。
「ところが由希乃はつわりがひどくて、見ているだけでかわいそうだった。仕事は続けていたんですが、職場では大丈夫なんだそうです。その代わり、家では動けなくなることさえあった。一時期はプルーンしか食べられなくて、栄養のことも心配しましたね」
そんなときでも美冬さんから、「おねえちゃんに相談にのってもらいたい」と連絡があった。姉妹なら姉の体調も考えろ、いいかげんにしろと言いそうになったが、由希乃さんは「私は具合が悪いから無理。祐汰さんに行ってもらう」と勝手に決めてしまう。
「そのとき、きみたち姉妹は何かがおかしいと言ったんです。すると由希乃は観念したように『実は妹は、父がよその女性に産ませた子なの。女性が亡くなって、父が引き取ったのよ。母は最初、あの子に冷たかった。母にしてみれば納得いかなかったんだと思う。だから私がかわいがった。あの子に罪はないから』って。言いづらそうでした。できれば知られたくなかった、だから結婚するとき自分の戸籍謄本をあなたに見せなかったでしょって。どたばたにまぎれて、僕は自分の謄本を由希乃に渡したけど確かに由希乃のは見ていない。おそらく妹のところは養女となっているんでしょう」
たとえ養女であっても父は同じだ。母の意向はともあれ、由希乃さんが妹に過度な遠慮をする必要はないと祐汰さんは感じた。だがそこは姉妹の、そして家族の長い時間やそれぞれの葛藤があったのかもしれない。
「由希乃は、黙っていてごめんねと言いました。全部話せてホッとした、とも。いずれにしても美冬は、僕の妻の妹。それだけの関係だからと僕は妻に言いました。僕が愛しているのも信頼しているのも妻だけだからと」
「今すぐ来て、来なかったら死ぬから」
安定期に入ると、由希乃さんはすさまじかったつわりが嘘のように元気になった。お腹の子もすくすくと育っているらしい。あとは出産を待つばかりだ。
「予定日近辺になると、由希乃より僕のほうがそわそわしてしまって。いつでも病院に行けるよう準備も整えていました」
だが予定日になっても兆候はなかった。「のんびりした子なのね。私も10日遅れで産まれたらしいから遺伝かな」と由希乃さんは笑っていた。数日後の夜、美冬さんから祐汰さんの携帯に連絡があった。
「お義兄さん、今すぐ来てというんですよ。でも僕はなんだかそろそろ産まれるんじゃないかと予感があった。だから行けないと言ったんです。そうしたら『来なかったら、私、死ぬから』って。由希乃が行ってあげて、私はまだ大丈夫というから、しかたなく指定されたファミレスに向かいました。僕と会うと美冬はいきなり僕から携帯をとりあげた。そんなことをするなら帰ると言うと、テーブルの下でナイフをちらつかせて『私、もういつ死んでもいいの』と言いだした。何が目的なんだと腹が立ちました」
結局、ファミレスでしばらく話を聞かされ、その後、夜道の散歩につきあわされ、さらに公園のベンチで迫られた。いつかはそういう態度に出てくるかもしれないと感じていたので、彼は美冬さんを突き飛ばして逃げた。
「途中で携帯を取り返すのを忘れたと思ったんですが、それよりもう義妹から逃げたかった。結局、家を出てから5、6時間、美冬に時間をとられて焦っていました。公衆電話を見つけたので由希乃に連絡したけどつながらない。きっと病院だと思ったので、そのまま駆けつけました」
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