新婚家庭に入りびたり、僕にやたらとなついてくる「義妹」がおかしい…妻はなぜ甘やかすのか 39歳夫が“わが子誕生の夜”にハメられて
新婚なのに気の利かない…
出張から帰宅すると、義妹の美冬さんがいた。新婚なのに気の利かない義妹だとちょっとイラッとしたと祐汰さんは言う。
「由希乃が、『美冬、彼にフラれて落ち込んでるの。今日だけいさせてあげて、お願い』って。まあ、頼りになるのは姉だけなんだろうと思ったし、僕も疲れていたのでさっさとひとりで寝室に引き上げました。朝起きると、美冬はすでに帰ったあとで、由希乃は両手を合わせて『ごめんね』と。早くふたりきりになりたかったんだよと由希乃に甘いことを言ったのを覚えています」
そのときすでに結婚生活が義妹に邪魔されるのではないかと不安を覚えたかもしれないと祐汰さんはつぶやいた。
なぜか妹に気を遣っている…
数週間後、祐汰さんが代休で家にいると、昼頃、勤務先の由希乃さんから連絡があった。美冬さんが今から行くから話を聞いてやってほしいというのだ。ずっと忙しかったからひとりでゆっくりしたい、家事もしたいしと祐汰さんが言うと、「なんだか妹がひどく悩んでいるの。私じゃ相談に乗りきれないし、彼女はあなたをすごく信頼しているみたいだから聞くだけ聞いてあげてほしい」と由希乃さんは悲痛な感じの声で言った。
「そこでふとおかしいなと思い当たったんですよ。由希乃は、なぜか妹に気を遣っていると。妹のほうは姉に気を遣ってはいないのに。まあ、でも由希乃のたっての願いなので、その日は美冬の話を聞きました」
せつせつとフラれた話をして泣いたり愚痴ったり怒ったりする美冬さんを、祐汰さんは持て余しつつも「若いときはよくあることだよ」と軽くいなしていた。自分が食べようと思っていたので、簡単なチャーハンを作って義妹にも出した。美冬さんは泣きながらそれを食べ、「私もお義兄さんみたいな人と結婚したい」と言いだした。
「それを機に、美冬は僕に心を開くようになったんです。由希乃はとても喜んでいました。あの子はなかなか人に心を開かないから、家族の中でもなんだか浮いてしまう。本当はいい子なのにって。どうしてきみはそんなに妹に気を遣うのかと聞いてみたら、姉妹だから気にかけるのは当然でしょと言われました」
そのときは自分が男兄弟だから、姉妹のことはわからない。女同士は複雑なものなのかなと思うにとどまった。それからもときどき、美冬さんは自宅に遊びに来たし、夕方、「今、仕事が終わったところなんだけど会える?」と連絡が来たこともある。そんなとき、祐汰さんはいちいち由希乃さんに連絡して「断りたいんだけど」と相談した。由希乃さんは「少しでいいからつきあってあげて」と言うのが常だった。
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