「報道カメラマン」「山岳救助隊」を経て「トレイルランニング」のトップ選手に 「秋山穂乃果」が語る過酷なレース事情「大事なのは命が一番ということ」

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過酷なコースで3位の快挙

――そして、このたび2月に行われた「Tarawera Ultra-Trail by UTMB」で、女子3位という快挙を成し遂げました。どんなコースだったのでしょうか。

秋山:どちらかといえば平地が多いため、私は苦手なコースだったのですが。12月から平地を走るスピードを強化すべく練習していたので、その成果が出たと思いました。林道の砂利道で、アップダウンが続く道を、1kmあたり4分10秒くらいのスピードで走るのです。

 当日は雨が降っていたため、地面がやわらかく、途中で躓くアクシデントもありました。上りの道もぬかるんでドロドロ。足をついても泥が落ちてきて進めない状況で、下りはスキーのようにシューズが滑り落ちていくんですよ。

――海外の選手の様子はどうでしたか。

秋山:今回優勝したルース・クロフト選手は、力強い走りが強みで、雨が激しくなり前が見えない条件でも、緩やかな上りを難なく走っていました。世界のトップランナーの背中を見られただけでも、大きな刺激になりましたね。

 世界の壁を感じましたが、あまり遠すぎるということもないんじゃないかな、とも思ったのです。練習を続け、コースの条件が整えば、日本人でも優勝に手が届かないことはない、と思えたのは収穫だったと思います。

第2回【けわしい山道を疾走する「トレラン」に脚光! 世界大会3位のトップ選手が「勝負の明暗を分けるほど重要」と語る“意外な2文字”】では、世界的な大会で次々と好成績を残すトレイルランニング界期待の星・秋山穂乃果選手に、トレランの魅力、レースで勝ち抜くために大切な事、そして彼女がこれから先に目指すものについて伺っています。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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