人類の夢「不老不死」 まずは“その日”まで何とか生き延びよう(古市憲寿)
神と魔族が手を組んで千年にわたって海をかき混ぜ続けた、という不思議なインド神話がある。題して乳海攪拌(かくはん)。目的は不老不死の薬を手に入れることだった。千年も作業を続けてまで欲しいものが不老不死というのは興味深い。人間からすれば、もう千年が途方もない期間だ。神々でさえ渇望するのが不老不死ということらしい。カンボジアのアンコール・ワットではこの神話が巨大レリーフで再現されている。
ギルガメシュ叙事詩から竹取物語まで、古今東西の昔話には、しばしば不老不死や若返りの薬が登場する。...
