サバ3万匹にブタ19頭、路上を真っ赤に染めるほどの大量のトマト…高速道路の“落下物”を回収する「交通管理隊」命がけの仕事内容とは

  • ブックマーク

「落下物のその後」

 こうした危険のなかで回収した落下物は、その後はどうなるのだろうか。

「金品等は拾得物として警察に届け出ます。その他は、明らかな廃棄物を除いて、一定期間保管し、その後は破棄しています」

 もう1つ気になるのは、落下物の「落とし主」には、回収に対する費用を請求しているのかというところ。

「落下物の回収等については、通常の高速道路の維持管理の中で行っているので、費用は基本的に請求していません。ただし、落下物が原因となり道路に汚損や破損が生じた場合には、その復旧に係る費用を請求する場合があります」

 最後に、高速道路の利用者に注意してほしいことを聞いた。

「落下物を発見・落下物にぶつかったら通報をお願いします。通報があった際は、ただちに情報板による情報提供をおこなっています。「落下物」の表示を確認したら、速度を落とし、特に注意して走行いただきたいです」

「また、前車と間隔をとらずに走行している場合、前車が落下物を見つけて左右によけた際に、対処できない危険性があるため、十分車間距離を空けて走行いただくようお願いいたします。なお、落下物への接触や乗り上げ等による事故を起こされた場合は、110番による通報もお願いいたします」

橋本愛喜(はしもと・あいき)
フリーライター。元工場経営者、日本語教師。大型自動車一種免許を取得後、トラックで200社以上のモノづくりの現場を訪問。ブルーカラーの労働問題、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆中。各メディア出演や全国での講演活動も行う。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)、『やさぐれトラックドライバーの一本道迷路 現場知らずのルールに振り回され今日も荷物を運びます』(KADOKAWA)

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。