衆院選の主戦場は「SNS」へ ネット業界の“お手本”と言われるのは意外な政党の名前

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 インターネットでの選挙活動が解禁されたのは2013年。10年以上を経た現在、選挙の主戦場と化しているのがSNSである。各党、あれこれと策を練り、SNS民の目を惹くべく必死だ。衆院選での各党の「SNS戦略」について専門家に聞くと、意外な「ネット巧者」の存在が明らかに……。

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※本稿は「週刊新潮」2026年2月12日号掲載【SNS選挙の勝者と敗者】の一部を抜粋/編集したものです。

“さなえチャンネル”の再生回数が急上昇

「今回のSNS選挙の特徴は、量で圧倒する、というものです」

 とは、日本大学危機管理学部教授の西田亮介氏。

「各陣営は、SNSで拡散されやすいショート動画の投稿量を増やそうと力を入れています」(同)

 ショート動画とは、スマホで見るのを前提とした1分程度の動画のことである。

「もはやマスコミ不信になる以前に、テレビも新聞も見ない、という層が日常的に触れているのが、SNSのなかでも“効率的”なショート動画なのです」(同)

 政治部デスクによれば、

「公示からの1週間で、例えば自民党は、通常動画とショート動画を21本ずつユーチューブに投稿しています。いずれの党もこのように、通常動画に迫る勢いでショート動画を投稿しているのです」

 では、肝心の動画には何が映っているのか。まずは優勢ぶりが報じられている自民党から見てみよう。

「自民党のユーチューブは、“さなえチャンネル”といっても過言ではありません。サムネイルも高市さん一色ですよね」

 そう指摘するのは、ユーチューブなどのSNSアカウントを制作運用するLAVIT株式会社の小林嵩人代表である。

「高市さんの人気を最大限に活用しているのがわかります。ユーチューブで広告としても流れる『【高市総裁メッセージ】日本列島を、強く豊かに。』という動画は、1億回以上再生されている。演説の動画でも、多くの聴衆に応援される高市さんを巧みに見せています」(同)

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