衆院選の主戦場は「SNS」へ ネット業界の“お手本”と言われるのは意外な政党の名前
公明党のチャンネルは業界の“お手本”
「選挙ドットコム」顧問で、ネット選挙コンサルタントの高橋茂氏は、自民党が得意とする動画のスタイルを次のように解説する。
「はじめに会場に集まった聴衆が映し出され、そこへ党首が大歓声を浴びながら登場する。その後、力強く演説している場面が流れ、最後には聴衆から喝采を受ける様子で締めくくられる。こうして、国民に慕われる“強いリーダー像”を打ち出すわけです」
これは、第2次安倍政権時代に確立された構成だという。ただし、
「被写体がリーダーシップに溢れた人物であることが求められます。安倍さんに続く菅義偉さん、岸田文雄さん、石破茂さんは、いずれも画(え)になりにくかった。高市さんを得て、ようやくこの動画構成が開花しました。また、若者の聴衆が多く登場している点も注目に値します。“いまの自民党は若者からも支持されている”というアピールでしょう」(同)
技術面はというと、
「最近は、撮影機材に一眼レフの良質なカメラや、手ブレを抑えるためのジンバルが使用されるなど、動画制作技術も進歩しています。同時に、動画内に無駄な場面がなく、編集技術の向上もうかがわせる。今回、自民党が投稿している動画は、まるでドキュメンタリー映画のような出来栄えといえます」(同)
その自民党と袂(たもと)を分かち、連立を解消した公明党と、立憲民主党が合流して結成された中道改革連合のSNSはどうか。先の小林氏は、
「中道のユーチューブチャンネルは、非常に出来がいいです」
と、太鼓判を押す。
「公明党には『公明党のサブチャンネル』というアカウントがあります。このチャンネルはネット業界でも“このサムネイルを参考にしろ”といわれるほど、お手本のような動画を作っていました。一般的にサムネイルは黒地に浮き上がるように、黄色や赤、白の文字を入れるのが効果的だと言われている。公明党サブチャンネルでは〈新党結成〉という短い言葉を大きく黄色の字でのせています」(同)
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