「1日の儲けは2000万円」 東京・御徒町に中国人“金密輸グループ”の拠点があった! 現地を訪れると、怪しげな男たちの姿が…
内通者が判明
上野に羽田、香港と相次いだ巨額強盗事件には、やはり“内通者”がいた。まだまだ謎の多い事件だが、金(きん)の取引に関して運搬されていた現金が狙われたとみて間違いあるまい。背景を読み解くカギは、上野・御徒町(おかちまち)周辺でうごめく金密輸グループとその拠点の存在である。
***
東京の御徒町一帯は日本有数の宝飾問屋街。数多くのジュエリーショップが軒を連ねているエリアだ。事件が起きたのは、1月29日夜だった。
午後9時半、御徒町至近の上野の路上で4億2300万円が強奪され、襲撃犯は車で逃げる途中にひき逃げ事故を起こして車を乗り捨てている。30日未明の羽田空港では1億9000万円の強盗未遂。そして同日午前9時50分ごろ(現地時間)、香港中心部の上環(ションワン)で5100万円が奪われたのだった。
「31日、香港警察が、日本人二人から5100万円を奪ったとして男女6人を強盗容疑で逮捕しました。起訴されて2月2日の初公判に出た4人のうち、3人が日本人男性でした」(社会部記者)
3被告は無職の下村桂吾(23)と山口将人(28)、会社員の鈴木悠介(27)で、
「被害を訴えた日本人二人のうちの一人が鈴木被告です。香港警察は、彼が現金運搬情報を犯人側に漏らして“内通者”だったと明かしました。羽田の強奪未遂現場にいた鈴木被告はそのまま香港へ飛んでいた。内通者がいるのですから、ピンポイントの襲撃も可能なわけですよね」
「“金密輸グループ”の一大拠点がある」
御徒町のジュエリーショップ店長が、声を潜めて明かす。
「内通者が分かったのはよかったけど、日本国内では誰一人として逮捕されてないし、事件解決は道半ば、いや、そこにも至ってないでしょ。この数年、組合関係者のあいだでも問題になっているのですが、金の価格が高騰する中、密輸などで不正に利ザヤを得ている連中がいる。実を言うと、この界隈には“金密輸グループ”の一大拠点があるんです」
この一大拠点とされる店舗は、御徒町のジュエリーショップが立ち並ぶ一角にひっそりとたたずんでいる。木を隠すなら森の中との言葉通りだ。ショーケースに宝石の類いはほとんど陳列されていない。その代わりに、横付けしたワンボックスカーから重そうなバッグを運ぶ男たちが頻繁に出入りしている……。
経営者は40代の中国人男性。警視庁から数年来マークされている人物である。
この中国人経営者は過去、盗品等有償譲り受け容疑と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで逮捕され、不起訴となった経歴がある。
彼が行っている金密輸の手口について、警視庁の幹部が解説する。
「金の価格は世界共通です。課税対象にしているのは日本や韓国など数カ国のみなので、密輸した金を日本国内で買い取り業者に消費税10%込みの価格で転売すれば、その分が利ザヤとなる。これで荒稼ぎしているのが、中国人経営者の金密輸グループなのです」
[1/2ページ]



