足指の「つかむ力」と健康長寿の知られざる関係 衰えている場合の調べ方は?

ドクター新潮 ライフ

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ゲーム感覚が重要

 トレーニングで大事なのはゲーム感覚で行うことだ。2人でできるものもある。ロープの両端をお互いの足指でつかみ“綱引き”を行うというもの。また、「グー・チョキ・パー体操」といって、足指を丸めたらグー、親指と2番目の指を交差したらチョキ、指全体を大きく広げたらパーと決めて、じゃんけんを行うというものだ。これも片足ごとに10回行う。

「私の経験ではお年を召してくると、うまくグー・チョキ・パーが出せない人が多くいます。指をきれいに開くことができる方だと、逆に耳がものすごく遠いお婆ちゃんでもスタスタ歩けます。足指をしなやかに動かせる人は、やはり筋力が強い。だから、指を開いたり閉じたりするトレーニングは、歩行力をつけるのに大きな効果があると思います」

 いかがであろうか。

 鍼灸(しんきゅう)の世界では、足の指にたくさんの「ツボ」が集まっているといわれる。現代医学・長寿医学においても「足指力」の重要性が、見直されているのである。

瓜谷大輔(うりたにだいすけ)
医学博士。神戸大学卒業、兵庫医科大学大学院などを経て畿央大学へ。現在、健康科学部教授。同志社大学非常勤講師。日本ラグビーフットボール協会C級コーチ。

週刊新潮 2026年1月22日号掲載

特別読物「『測定法』『トレーニング法』を専門家が伝授 転倒しないための『足指力』を鍛える」より

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