報道機関の記事をリポストしただけで違法行為に? ペットショップ「クーアンドリク」委託コンサルタントから訴えられた杉本彩さんが勝訴 紀藤正樹弁護士が解説

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杉本さんがリポストした思い

 杉本さんは訴えられた後も「法廷で動物達の声なき声を代弁できるならば本望です」と語り、記者を責めるようなことは一言も言わなかった。

 判決後、話を聞くと「ほっとしています」と語った。

「とはいえ、なぜ私が訴えられなければならなかったのかと、今でも思います。リポストしたのは真偽不明なデマのような記事ではなく、証拠LINEが多数掲載され、ちゃんと裏付け取材を行った報道機関の記事でした。杜撰な動物管理をしているペットショップの状況を一人でも多くの人に知ってほしいと思って拡散させた行為の何が悪いのか。しかも、私が記事を通して酷いと訴えたかったのはA子さんではなくペットショップです」

 そして、ペットショップ問題が今なお解決していない現状をこう嘆く。

「かわいい犬、猫を飼いたいと思って衝動買いする前に、その子たちがどのような環境で生まれてきたのかよく調べて欲しい。社会には引き取り手のいない保護犬・猫が今も存在し、増え続けています。その中にはペットショップで子犬・子猫を販売するために繁殖で使われてきた親犬親猫や、売れ残った子、流通に乗らなかった子たちも含まれているのです」

 裁判となった記事【店舗責任者が旅行中に「猫が見殺しに」…「クーアンドリク」直営の猫カフェで起きた「アルバイト女性5人」の“反乱” 労働組合に加入して闘った】では、大手ペットショップ系列の猫カフェで起きていた杜撰な動物管理の実態について、複数の「証拠LINE」を示しながら伝えている。

デイリー新潮編集部

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