石原伸晃が「百何十食と食べた」コンビニ食 セブンの“シャキシャキ”に日本の底力を見る

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石原家とコンビニとの接点

石原:半分に切った「シャキシャキレタスサンド」を皿に並べて、ピクルスとか添えた日には、街のカフェでもなかなか見かけないような、高級感すら感じるレベルなんですよね。

渡辺:しかも、セブンだけじゃないですから。ファミマはファミマで季節ごとにソースを変えて飽きさせないようにしていたり、ローソンはローソンで丸刃スライサーという機械でパンをスライスして、滑らかな切り口や柔らかな食感に仕上げていたり。

石原:なんか300円台で買っちゃ申し訳ない気がしてきました。

渡辺:インバウンドの間では、いまコンビニの「たまごサンド」が大人気ですが、コンビニには海外ではあり得ない商品が実はたくさんあるんです。日本人には「レタスサンド」や「たまごサンド」のおいしさって半ば当たり前だし、そのスゴさに気づけないですけど。

石原:でも、大手コンビニは海外にも出店していますよね?

渡辺:看板は同じでも中身は全く別物ですね。日本人が中国やアメリカのコンビニへ行って買い物したら、怒るぐらいだと思います。

石原:そんなに違いますか。

渡辺:サンドイッチのパンもパッサパサですよ。日本のコンビニの中食は、「シャキシャキレタスサンド」が象徴的ですが、他のコンビニだけでなく飲食店とも勝負しなければならないのでレベルが高いんです。日本は人口減少社会に加えて、外食業界でテイクアウトやデリバリーが普及した結果、“胃袋の争奪戦”が加速しているので。

石原:最近はセブンの「ポテトサラダ」も気に入っています。量は少ないんですが、うちはカミさんと二人ですし、食パンに挟んで焼くと朝食にちょうど良いんです。セブンばかり引き合いに出して申し訳ないんですけど、高級スーパーの惣菜のポテサラよりも美味しいかもしれない。

渡辺:ちなみにお父様(慎太郎氏)もコンビニはよく利用されていましたか?

石原:朝早くからよくヨットに乗っていたので、そういうときの仕入れはコンビニでしたよ。サンドイッチとか、船の上だと調理設備も限られているので、出来合いのものが便利ですからね。「シャキシャキレタスサンド」はうちの親父も「これはうまいな」とか言いながら、けっこう食べていました。私が子どもの頃もですけど、昔はレタスがあまりポピュラーな野菜じゃなかったこともあるんでしょうね。

渡辺:そういえば、コンビニでの成人誌の取り扱いを規制し始めたのはお父様だったような……(笑)。

石原:俺にはわりとそういう話もオープンでしたけどね(笑)。

 ***

 記事後編では、他チェーンのコンビニの要点とあわせ、食料品の消費税減税をめぐるちょっとマジメな議論を紹介している。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
消費経済アナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務などの活動の傍ら、全国で講演活動を行っている(依頼はやらまいかマーケティングまで)。フジテレビ「FNN Live News α」レギュラーコメンテーター、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。

デイリー新潮編集部

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